研究課題/領域番号 |
19K04368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 埼玉大学 (2021) 東京工業大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
松田 哲直 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (00638984)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 非同期通信 / マルチユーザ情報理論 / 情報源符号化 / 通信路符号化 / 達成可能領域 |
研究開始時の研究の概要 |
様々なIoTデバイスの登場により、複数の送受信者が同時に通信を行う機会が増えている。このような通信では、送信者が遠隔地に存在することが想定されるため、全送信者が完全に同期して同時刻に動作することが困難である。したがって、同期していることを仮定しない非同期通信を考えることが重要になる。本研究では、非同期通信における通信速度やデータ圧縮率の理論限界を、基本的な3つの通信モデルに対して解明する。また、この研究を通じて、非同期通信が想定されるその他の様々な通信モデルにおける理論限界の解明に向けた基礎理論を構築する。
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研究成果の概要 |
様々なIoTデバイスの登場により、複数の送信者が非同期的に通信を行う機会が増加している。本研究では、非同期通信における通信速度やデータ圧縮率の理論限界を、いくつかの通信システムに対して解明することを目的とし、以下の主要成果を得た。(1) Helperシステムと呼ばれる通信システムに対して、非同期通信と同期通信におけるデータ圧縮率の理論限界が必ずしも一致しないことを明らかにした。(2) WZシステムと呼ばれる通信システムに対して、同期通信について改めて詳細に解析した結果、データ圧縮率の理論限界がグラフの彩色数で特徴づけられることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果によって、非同期通信におけるデータ圧縮率の理論限界を明らかにすることが、通信システムの設計を行う上で非常に重要であることが明らかとなった。さらに、通信システムの設計を行う際には、グラフの彩色数が応用できる可能性があることも明らかとなった。以上から、非同期通信だけでなく同期通信に対しても重要性の高い基礎理論を築くことができたといえる。
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