研究課題/領域番号 |
19K04373
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
大内 浩司 静岡大学, 工学部, 准教授 (50313937)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 光無線通信 / 直交周波数分割多重 / 強度変調 / コードシフトキーイング / プリコーディング / 直交周波数分割多重方式 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,強度変調直接検波方式を用いる光無線直交周波数分割多重(OFDM)方式において,情報伝送量の増加と誤り率特性の改善を両立する伝送方式を実現する.この伝送方式では,OFDM信号上でコードシフトキーイングによる情報伝送も同時に行う.これにより,伝送帯域幅を増やすこと無く,情報伝送量の増加が見込める.1ビット当たりの送信エネルギーを固定した場合,情報伝送量の増加に伴って送信信号のエネルギーも増加するため,誤り率特性の改善も見込める.
|
研究成果の概要 |
本研究では,直交周波数分割多重(OFDM)の信号上でコードシフトキーイング(CSK)による情報伝送を行う通信方式を研究し,光無線通信に応用することを研究した.OFDM信号上でCSKを実現するために,本研究ではZadoff-Chu系列から得られる行列を選択的に利用するプリコーディング技術を活用した(プリコーディング行列選択方式).計算機シミュレーションによる解析の結果、プリコーディング行列選択方式は,光無線通信においても従来の光無線OFDM方式と同等のビット誤り率特性を達成しながら,情報伝送効率を向上できること明らかにした.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光無線OFDM方式は電波無線OFDM方式に比べて情報伝送効率が低い問題がある.本研究では,光無線OFDM方式の誤り率特性を従来の光無線OFDM方式と同程度に保持しながら,情報伝送効率を向上させる技術を考案した.これは,光無線OFDM方式の進展に寄与するものといえる.また,副次的な成果として,Zadoff-Chu(ZC)行列によるプリコーディングとOFDM送信機の逆フーリエ変換の処理が統合できることを示した.これにより,ZC行列によるプリコーディング処理でOFDM信号のピークが低減されるメカニズムを明らかにした.
|