研究課題/領域番号 |
19K04400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 早稲田大学 (2020-2021) 東京理科大学 (2019) |
研究代表者 |
細谷 剛 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 講師(任期付) (60514403)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 符号化 / 復号法 / ストレージデバイス / 位置誤り / 記録メディア / 遅延符号化 / LDPC符号 / 記憶メディア / RAID / レーストラックメモリ |
研究開始時の研究の概要 |
近年リアルタイムのビッグデータ解析やデータセンターなどの需要の高まりにより,Dropboxなどのオンライン上の,あるいはRAIDのようなストレージデバイスは冗長性のある複数の記憶媒体を統合的に運用することで多少の故障が発生してもデータを復元することを可能としている.従来の符号化・復号法は信号そのものに雑音が加わるものであって,データ系列を読み込む際に発生する物理的な振動や注入される電圧の多寡を原因とするビット位置の誤りに対する符号化・復号法の開発はまだ多くの課題を残している.本課題では,位置誤りを推定しつつ誤り訂正を行う統合型復号法,およびそのような復号法に適した符号の構成法を取り組む予定である.
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研究成果の概要 |
本研究ではデータセンターで用いられるストレージデバイス,また次世代の記録メディアとして開発が進められているビットパターンメディア,レーストラックメモリなどを対象とした誤り訂正符号を用いて符号化・復号方式の開発を行うものである.これらの記録メディアに対し,高性能な空間結合低密度パリティ検査 (LDPC) 符号やプロトグラフLDPC符号の構成法,ならびにこれらのシステムに適した統合型復号法の開発に取り組んだ.通常の無記憶な誤りが発生するシステムと異なり,符号のグラフ構造や,複数ヘッドによる読み込み方法,位置誤りに適した情報系列の発生方法に注目し新しい方法を提案した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オンラインストレージの需要は年々増加しており,大容量なストレージに対する高信頼性で高速な符号化方法・復号法の開発は重要である. 複数ヘッドによるデータの読み込みと位置誤りの訂正は非常に相性がよく,理論的な解析や数値計算結果から大きな性能向上が得られることを確認した.本研究で取り組んだ方法は,ストレージに故障が発生しても従来より復旧できる見込みが大きい方法や,冗長なストレージの数を減らす方法,新しい仕組みをもつデータシステムに適した訂正法などである.
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