研究課題/領域番号 |
19K04402
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
|
研究機関 | 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター) |
研究代表者 |
宮崎 真一郎 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 准教授 (40648937)
|
研究分担者 |
松嶋 智子 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 名誉教授 (30648902)
大村 光徳 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 准教授 (40725719)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 秘密分散 / 多元接続 / 信号処理 / 無線通信 / 情報セキュリティ / 物理層のセキュリティ |
研究開始時の研究の概要 |
映像などの大容量情報を保護対象とする無線通信の需要を背景に,本研究では,多元接続を導入した物理層のセキュリティと秘密分散で情報保護がなされた無線マルチメディア通信方式の研究を行う.これまでは,物理層のセキュリティと秘密分散の二つの要素技術を基にした情報保護を強化した無線通信方式の提案がほとんどなされていない.本研究は,無線通信の分野と情報セキュリティの分野で,個別の分野で研究されてきた技術を効果的に融合させ発展させるもので,その効果が期待できる.
|
研究成果の概要 |
秘密分散法の一つである(k,n)しきい値法は,秘密情報をn個のシェアと呼ばれる情報に分散し,シェアをk個以上集めると元の情報を復元できる方式である.これは,k-1個のシェアを集めても一部の情報も復元できないため,情報漏えいに強い方式といえる.物理層のセキュリティにおいては,正規端末の受信品質を可能な限り向上させることにより,正規端末と非正規端末の受信品質の差を大きくすることが重要となる.本研究では,正規端末と非正規端末の秘密情報再生確率に差を設ける秘密分散の手法と,多元接続通信において正規端末の受信品質を向上させる手法を提案しその特性を明らかにした.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
無線通信は,その利便性から様々な通信システムにおいて需要が拡大している.それにともない,盗聴による情報漏えいなどのリスクに対して情報保護への要求も拡大している.一般的には暗号化や認証といった手段で情報を保護しているが,計算機の計算能力が飛躍的に向上すれば情報漏えいの危険性もある.そのため,無線通信における情報保護をより強化するために,秘密分散や物理層のセキュリティなどの伝送系の信号処理といった新たな手法を加え,情報保護手法の要求条件等を明らかにしたことは社会的意義が大きい.
|