研究課題/領域番号 |
19K04433
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
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研究機関 | 函館工業高等専門学校 |
研究代表者 |
森谷 健二 函館工業高等専門学校, 生産システム工学科, 教授 (90342435)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ニワトリ胚 / 初期胚 / 胎児計測モデル / 胎児疾患モデル / 体動 / 低酸素症 / 疾患予知 / 生体情報計測 / 生体信号処理 / 疾患胚モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本テーマの核心をなす学術的な問いは ■DNA解析に現れない胎児期疾患に特有な循環動態系の生理パラメータは どのようなパターンか?どうすればそれらを計測し,明らかにできるのか? ■正常・疾患特有データからリアルタイムで胎児期の疾患を予測できないか? という2点である. 究極の目標は「胎児期の疾患予知システム」の開発である.このための基礎として,胎児モデルとして母体の影響をダイレクトに受けないニワトリ胚を用いて,特にヒトにおける妊娠2ヶ月以内,すなわち,異常が最も起きやすい時期に相当する胚形成期の胚の生理機能データ収集と疾患特有の現象を明らかにする.
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研究成果の概要 |
胎児モデルの疾患特有の体動変動を明らかにすることを最終ゴールとして,ニワトリ胚を計測モデルとしてCCDカメラによる直接録画により,初期胚における体動の発達パターンの解明に取り組んだ. 本テーマでは1)膨大な手間と時間が必要だった従来の体動解析システムの改良を行い解析の手間を4/1296に削減した.また,誤検出データのフィルタ処理の精度向上も行った. 2)18%20分低酸素-40分通常環境における体動計測例を5例得た.低酸素特有と思われる体動の減少,変動量の減少が観測されたが、すべての個体やすべての低酸素時にみられたわけではないため,低酸素症特有のパターンと断じるためにはさらなる検証が必要である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は胎児モデルの疾患特有の体動変動を明らかにすることを最終ゴールとして,ニワトリ胚を計測モデルとしてCCDカメラによる直接録画により,初期胚における体動の発達パターンの解明に取り組んでいる.哺乳動物では母体の影響を受けるために胎児そのものの成長パターンや生理機能の変化を分離して知ることは難しく,ニワトリ胚だからこそなせる研究である. 現代においてもまだDNA解析では分からない疾患の方が多い.胎児疾患特有の生理機能パラメータの変動が分かれば、将来的に疾患予知につながり,その疾患をごく初期の段階で治療することが可能になる.
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