研究課題/領域番号 |
19K04518
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21060:電子デバイスおよび電子機器関連
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
傘 昊 東京都市大学, 理工学部, 教授 (30400774)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | AD変換器 / 集積回路技術 / 低電圧 / AD変換器回路 / ハードウェア・セキュリティ / ハードウェアセキュリティ / アナログ・デジタル変換器(ADC) |
研究開始時の研究の概要 |
IoT機器の普及とその応用技術の発展が期待されている中,ワイヤレス・センサを用いる情報取集システムでは,通信経路およびIoT機器の情報保護技術が重要となっている.電子回路による自動暗号化の実現を目指しているハードウェアセキュリティ技術の開発では,ベータ展開の数理理論に基づくアナログ・デジタル変換(AD変換)方式,小型AD変換回路実現手法とデジタル信号処理技術を融合したセキュアなAD変換器回路を開発する.具体的には,簡単なアナログ回路で実現可能な小型AD変換器回路を取り上げ,ソフトウェア親和性の高い非2 進AD変換手法を活用する新規のセキュアなAD変換技術を開発する.
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研究成果の概要 |
本研究では,低電圧非2進AD変換器の設計技術を開発した.低電圧ADCに内蔵する各アナログ要素回路の低電圧技術を開発し,実験検証により,開発した低電圧回路技術の実現可能性を立証できた.低電圧サイクリックADC設計における技術課題であるノイズ解析手法を確立し,実験検証により,そのノイズ解析手法の妥当性を実証できた.また,上記要素技術を含むAD変換器のシステム設計手法を確立し,提案手法に基づく低電圧・高精度ADCの実現可能性と提案手法の有効性を実験検証の結果により確認できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IoTやAIの発展に伴い,自然界の物理情報をデジタル・データとして取得することは必要不可欠である.本研究では,物理情報をデジタル・データへ変換するAD変換に関連する基盤技術を開発した.低電圧で高精度AD変換の実現には,アナログ回路技術とデジタル信号処理技術を融合したシステム手法を提案し,提案手法の実現可能性と有効性を実証でき,物理情報に基づく信号処理技術・人工知能の発展に寄与でき,持続可能な社会の実現に貢献できた.
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