研究課題/領域番号 |
19K04522
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21060:電子デバイスおよび電子機器関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
金高 健二 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究グループ長 (50356911)
|
研究分担者 |
裏 升吾 京都工芸繊維大学, 電気電子工学系, 教授 (10193955)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 光集積回路 / 光導波路 / 導波モード共鳴 / グレーティング / 波長フィルタ / 光共振器 / 光デバイス・光回路 / 周期構造 |
研究開始時の研究の概要 |
導波モード共鳴とは、薄膜光導波路に設けられた周期構造により、空間光と導波光が結合して生じる光波共鳴であり、空間光に対して特異な狭帯域反射特性を示す。我々はこれまでに、光波挙動の解明や、共振器を集積する新規構成を考案・実証している。一方、分光などの応用では狭帯域透過特性が求められることも多い。本研究では、狭帯域透過特性を示す素子の実現可能性を、理論的・実験的に探究することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
薄膜光導波路に設けられた周期構造により、空間中の伝播光と光導波路中の伝播光(導波モード光)が結合して生じる導波モード共鳴(GMR)を利用した狭帯域波長フィルタ素子を理論的・実験的に検討した。透過特性を示す素子として、誘電体多層膜基板上にGMR構造を積層集積した素子、2次元周期構造と直交偏光の導波モード光間の干渉を利用する素子を考案し、理論特性を明らかにした。また、誘電体多層膜基板上にGMR構造を積層集積した構造において、波長選択再起反射素子を新規に考案し実証した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
導波モード共鳴(GMR)に関する研究は、特に2000年代以降国内外で活発に実施されているが、反射型素子に関する研究がほとんどである。本研究では、数種類の新たな透過型GMR素子を考案し、理論実証した。どれも新規な構造であり、当該分野の発展に寄与するものと期待できる。さらに、本研究では特に、開口微小化を念頭に素子提案を行っており、少しづつ動作波長の異なるフィルタのアレイ集積化が容易であり、将来の超小型分光センサへの応用・実用化が期待できる。
|