研究課題/領域番号 |
19K04546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小澤 満津雄 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (80313906)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ポリマーセメントモルタル / 補修モルタル / 火災 / 爆裂 / リング拘束試験 |
研究開始時の研究の概要 |
鉄筋コンクリート部材の補修用モルタルの火災時における爆裂評価手法を提案する。すなわち,リング拘束供試体加熱試験法を用い,補修モルタルの火災時の内部温度と拘束応力および水蒸気圧を測定し爆裂深さの経時変化を測定する。拘束応力と水蒸気圧を測定することで,補修モルタルの爆裂メカニズムの解明に寄与できる。
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研究成果の概要 |
本研究では補修用モルタル(材料レベル)の爆裂評価手法,および補修されたRC部材(部材レベル)の爆裂評価手法について提案した。①リング拘束供試体加熱試験法を用い,補修モルタルの爆裂性状を評価した。ポリマーに酢酸ビニル・ビニルバーサテート樹脂を使用し、爆裂抑制繊維としてナイロン繊維を用いた。その結果、繊維無しでは、最大爆裂深さが69㎜となったが、繊維ありでは爆裂が生じなかった。 ②ポリマーセメントモルタルをRCはりに補修した場合の加熱試験を実施した。その結果、ポリマーセメントモルタルで補修した場合、爆裂は顕著であったが、ナイロン繊維を混入することで、爆裂を抑制することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会資本,特に,鉄筋コンクリート(以下,RC)構造物の補修・補強においては,コンクリート表面から鉄筋までのかぶりをはつりとり,補修モルタルで補修・補強する方法が一般的である。補修用モルタルにはポリマーセメントモルタル(PCM)を使用することが、一般的だが、火災に爆裂を生じやすいことがわかっている。本研究では、PCMの爆裂性状の評価方法として、リング拘束試験を提案した。また、爆裂抑制繊維としてナイロンが有効であることを明らかした。また、RC部材にPCMを補修したケースでも、ナイロン繊維を混入したPCMで爆裂が抑制できることをあきらかにした。
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