研究課題/領域番号 |
19K04552
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
藤井 隆史 岡山大学, 環境生命科学学域, 准教授 (10537236)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 早期推定試験 / 凍結融解試験 / 小型供試体 / 塩化物イオン浸透性 / 薄片 / 非定常電気泳動法 / 飽和塩化物イオン量 / 塩化物イオン浸透性試験 / 見掛けの拡散係数 / 浸漬法 / 非定常・電気泳動法 / 小片凍結融解試験 / 質量残存率 / スケーリング / 相対動弾性係数 / コンクリート / 塩分浸透性 / 中性化 / 凍結融解抵抗性 |
研究開始時の研究の概要 |
コンクリート構造物の耐久性設計の際,構造物に用いられるコンクリートの試験を行い,その結果を用いて設計することが望ましい.コンクリートの耐久性試験は,促進方法を用いたとしても,3ヶ月以上の期間を要する.とくに,水セメント比の小さいコンクリートにおいては,1年以上の長期にわたる時間が必要となり,時間をかけても検出限界以下であるなどして,適切な値を得ることが難しい場合もある.本研究では,JIS等で規格化されている方法では,半年以上の期間を必要とするような試験を,比較的短時間で実施可能な方法を検討する.中性化試験,塩化物イオン浸透性試験,凍結融解抵抗性試験を対象とする.
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研究成果の概要 |
本研究では,JIS等で規格化されている方法では,半年以上の期間を必要とするような試験を,比較的短時間で実施可能な方法を検討を行った.凍結融解試験では,寸法の小さいφ75×150mmの供試体を用いることで,半分程度の期間で劣化を確認できることを示した.また,塩化物イオン浸透性試験では,モルタルであれば,厚さ2mmの薄片を用いることで,遮塩性の高いものであっても見掛けの拡散係数を,推定可能なことを示した.一方で,コンクリートでは,薄片で見掛けの拡散係数を求めることは難しく,非定常電気泳動法が有効であることを示した.今後もデータの収集を行いながら,関係性を明確にしていくことが必要である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンクリート構造物の耐久性設計では,実際のコンクリートの結果がない場合には,種々の予測式や推奨値を利用される.一方で,多くの高耐久を実現する材料が開発されており,これらを用いて構造物を設計する場合には,予測式や推奨値の適用外となるため,耐久性に関する値が必要となる.迅速に使用するコンクリートの浸透や劣化の抵抗性が把握できれば,より適切で経済的な構造物の設計が可能になる.
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