研究課題/領域番号 |
19K04564
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 高知工業高等専門学校 |
研究代表者 |
近藤 拓也 高知工業高等専門学校, ソーシャルデザイン工学科, 准教授 (70758672)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | けい酸塩系表面含浸工 / 改質効果 / ビッカース硬さ試験 / Cl-浸透阻止性 / 定量評価 / ビッカース硬さ増加量 / けい酸塩系表面含浸材 / 劣化因子侵入阻止性 / ビッカース硬さ / 改質深さ / 水酸化カルシウム量 / 使用量 / 水酸化カルシウム / 含水率 / ビッカース硬度試験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、けい酸塩系表面含浸工の改質効果や劣化因子侵入阻止性に与える各種施工条件の寄与割合を明らかにすることを目的として、各種条件で施工した表面含浸工供試体に対して、ビッカース硬度増分と改質深さの積で表される指標と、塩分や水といった劣化因子の侵入低減率の関係について検討を行うものである。母材の含水率やCa(OH)2、表面含浸材の性質といった条件を要因として表面含浸工を実施し、改質効果および劣化因子侵入阻止性との相関を整理する。これによりけい酸塩系表面含浸工の品質管理上の留意点について整理を行い、設計施工に役立てようとするものである。
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研究成果の概要 |
けい酸塩系表面含浸工の改質効果の定量的評価方法として申請者らが提案しているビッカース硬さ試験法を用いて、けい酸塩系表面含浸工の改質効果に与える各種要因について検討を行った。その結果、けい酸塩系表面含浸工の施工効果として、「ビッカース硬さ増加量」に影響を与えるもの、そして「改質深さ」に影響を与えるものについて整理を行うことができた。また、これを利用して、Cl-浸透阻止性の定量評価方法についても提案を行った。その結果、ビッカース硬さ方法を用いて、けい酸塩系表面含浸材の改質効果、そしてCl-浸透阻止性について定量評価を行える可能性について示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会基盤を構成する土木構造物は、少子高齢化や緊縮財政状況を踏まえ、より効果的かつ省行程による維持管理方法が強く要請される。そのため、補修材料の効果や適用条件の整理を行うことは非常に重要となる。 今回申請者らが実施した研究は、けい酸塩系表面含浸工の施工効果に与える影響について、基礎的かつ公平な成果を提供できたものと考えられる。また、Cl-浸透阻止の定量評価も行うことができ、社会に対して非常に有益なデータを公表できたものと考えられる。今後データを積み増すことで、実場面での維持管理計画について大きな役割を果たすことができると考えられる。
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