研究課題/領域番号 |
19K04575
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
小嶋 啓介 福井大学, 学術研究院工学系部門, 教授 (40205381)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 地盤震動 / 並進・回転成分 / 表面波 / 位相速度 / 地下構造 / 逆解析 / 常時微動 / 回転速度 / 6成分観測 / 表面波し / 若狭地方 / 回転成分 / 空間自己相関法 / 若狭地域 |
研究開始時の研究の概要 |
従来の並進成分に加えて,回転運動を対象とした常時微動の測線展開アレイ観測を高密度で実施し,観測点周辺の不整合性を含む地下構造を,高い信頼性と解像度で推定する革新的手法を提案する.さらに原子力発電所が集中し,活断層も密に分布する福井県若狭地域を対象として微動観測を詳密に実施し,3次元地下構造モデルを高い精度で推定し,地域の地震被害予測の信頼性を高め,もって地域住民の安心・安全性向上に資することを目的とする.
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研究成果の概要 |
本研究では,並進3成分に回転3成分を加えた6成分震動観測情報の活用法を提案した.これにより,従来の並進成分では不可欠であった複数の振動ピックアップによる同時観測が不要となり,観測の機動性と精度の向上が期待できる.本手法は,6成分観測情報から,振動の到来方向,表面波の成分ごとの振幅ならびに伝播速度などが評価可能である.提案手法を実務に適用するため,最新の3成分回転速度計の性能を検証し,その有用性を確認した.また,加振機を用いた現場実験および強震の6成分観測に提案手法を適用し,Rayleigh波位相速度を精度良く推定できることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の振動計測による地下構造探査法では,多数のピックアップを一列あるいは同一円周上に配置した同時観測を多重に行うことが求められ,その時間・人的・金銭的コストが高いことから,実施地点が限られ,結果として,信頼性の低い地下構造モデルによる地震被害予測などが行われることに繋がっていた.本研究では,従来の並進3成分に,三軸周りの回転成分を同時に観測し,その分析を行うことにより,信頼性と精度の高い表面波伝播特性および地下構造の推定を実現する.福井県各地の平野域で詳密な観測と分析を実施し,従来のデータベースとあわせることにより,信頼性の高い地下構造モデルを提示することが可能となる.
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