研究課題/領域番号 |
19K04588
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 公益財団法人名古屋産業科学研究所 |
研究代表者 |
宇佐美 勉 公益財団法人名古屋産業科学研究所, 研究部, 上席研究員 (50021796)
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研究分担者 |
葛 漢彬 名城大学, 理工学部, 教授 (90262873)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 繰り返し載荷 / 耐荷性能 / ブレース材 / 初期横荷重法 / ひずみ照査法 / 鋼橋 / 初期不整 / 繰り返し解析 / 複合非線形 |
研究開始時の研究の概要 |
初期横荷重法(ILLM)の実用化に必要な次の2課題(Ⅰ), (Ⅱ)について考究し,耐震設 計ガイドライン(Ⅲ)を作成して公表することにより,「ひずみ照査」の普及を図る. (Ⅰ) 初期横荷重法の実用化と実橋梁への適用性の検討 (Ⅱ) ブレース材の繰り返し弾塑性挙動に関する実験 (Ⅲ) 初期横荷重法に基づく鋼橋の耐震設計ガイドライン
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研究成果の概要 |
CT形鋼断面の両端ピン支持単一ブレース材を用いて,繰り返し中心軸および偏心軸載荷実験ならびに解析を行った.検証項目は,(1)初期横荷重法の適用性,(2)部材座屈と局部座屈の連成座屈に対するひずみ照査法の適用性である.(1)に関する実験は,クレビスの回転摩擦の影響が大きく,履歴曲線は,回転摩擦が切れるまでは両端固定の解析,回転摩擦が切れた後は両端回転自由の解析結果に概ね一致した.(2)に関して,ひずみ照査法によって概ね予測可能であることが分かった.部材座屈後の履歴曲線を得るために,一部材が座屈しても健全な部材が残る実験システムでの実験が必要であることを指摘し,実験システムの提案を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鋼複弦アーチリブ構造などでは,橋軸直角方向に作用する地震/風荷重に抵抗できるように弦材はブレース材で連結されている.しかしながら,細長比が大きいブレース材に対しては,(1)繰り返し荷重下での応答の解析手法,および(2)設計のための安全性照査法は必ずしも明確ではない.研究代表者らはこれまで,(1)初期横荷重法,(2)ひずみ照査法を提案してきた.本研究は,これらの手法をブレース材の設計に適用する基礎データを得るために行った実験および解析について述べたものである.結果は概ね満足できるものであったが,さらに,ブレース材の大変形に対する実験データを得るための実験手法についての提案を行っている.
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