研究課題/領域番号 |
19K04604
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22030:地盤工学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
仙頭 紀明 日本大学, 工学部, 教授 (40333835)
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研究分担者 |
海野 寿康 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (50570412)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 液状化 / 遅れ破壊 / 非液状化層 / 過剰間隙水圧 / 被圧 / 遠心載荷実験 |
研究開始時の研究の概要 |
液状化による地震後の遅れ破壊現象の解明とその再現を主題として、地震で発生した過剰間隙水圧の消散に伴う間隙の再配分と表層の非液状化層の影響に着目した研究を実施する。具体的には、新たに考案した可撓コラム液状化試験を実施して、被圧した液状化層とそれを覆う非液状化層間の相互作用を解明する。加えて、非液状化層を適切にモデル化した遠心載荷実験により、被圧状態が保持された緩傾斜斜面の時間遅れ破壊を再現する。
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研究成果の概要 |
これまで再現が困難であった液状化による地盤の時間遅れ破壊現象を模型振動実験で再現した。この現象を再現するための2つの条件を明らかにした。まず超緩詰め砂からなる液状化層の上部を難透水層で被覆して、地盤内を高い被圧状態に保つ必要がある。つぎに、地盤傾斜といった変形を生じさせる駆動力が加振後にも残存していることが必要である。一方、難透水層の近傍では初期有効上載圧を超えるような高い過剰間隙水圧が発生していることもわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難透水層を一部に含む非液状化層が液状化に及ぼす影響を詳細に検討した研究は、国内外を含めて例がなく、液状化後の時間遅れ破壊メカニズムの根本的な解明に資する知見を得ることができた。加えて、これまで再現が困難であった時間遅れ破壊現象を模型振動実験で再現するための実験条件を明確にした。本研究成果を活用して模型振動実験を実施することで、合理的かつ経済的な液状化対策開発のヒントを与えるものと期待される。
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