研究課題/領域番号 |
19K04633
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岸 邦宏 北海道大学, 公共政策学連携研究部, 教授 (60312386)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 運搬排雪 / ダンプトラック / ETC2.0プローブデータ / ETC2.0 / プローブデータ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は効率的な運搬排雪システムを構築することを目的としている.ETC2.0車載器をダンプトラックに装備し,ダンプトラックプローブデータを分析することで,ダンプトラックの動きを把握し,最適な作業時間,作業距離,ダンプトラック必要台数を算出する運搬排雪計画策定モデルを構築する.特に,雪堆積場は中間雪堆積場の概念を導入する.また,ダンプトラックのプローブデータを運搬排雪作業の管理に活用するとともに,運搬排雪作業外の時のプローブデータから道路交通状況を把握し,運搬排雪をいつ行うべきかの時期決定支援技法を構築する.
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研究成果の概要 |
現状での運搬排雪は,排雪作業場所から雪堆積場へ運搬されるが,作業の所要時間やダンプトラックの必要台数は,作業場所から雪堆積場までの距離が大きな要因となる.本研究では公園等の空き地を活用した中間雪堆積場を考慮した運搬排雪の効果をシミュレーションした.また,ダンプトラックの台数から運搬排雪作業時間を算出するモデルを構築した.さらには複数の箇所で同時に運搬排雪作業が行われ,ダンプトラックの総数に制約がある場合,全体の作業時間が最小になるためのダンプトラック配置モデルを構築した.ダンプトラックのETC2.0プローブデータを活用し,作業時間の推定値の精度を向上させた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後の除雪作業はより一層の効率化が求められており,とりわけ運搬排雪については,より少ないダンプトラックで多くの作業をする必要がある.つまり,少ないダンプトラックで作業を早く終了させる新たな運搬排雪の方法の構築,そして,技術の伝承が困難で,経験の少ない人に対して,ダンプトラックの適切な必要台数,適切な運搬排雪作業時期の意思決定を支援するシステムが求められている.運搬排雪のマネジメントについて学術的に明らかにしたものは見られない.本研究の成果はこれらの課題に対して貢献すると考えている.
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