研究課題/領域番号 |
19K04639
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
藤田 素弘 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90229013)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | OD交通量推定 / 観測リンク交通量 / 利用者均衡配分 / 時間変動係数 / 変動抑制 / 発時刻ベース / 時間帯別OD交通量 / 観測交通量 / 逆推定手法 / 残差平方和最小化 / 時間帯別交通量 / 時間帯別 / 時間変動パターン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、時間帯別の出発地―到着地間交通量(時間帯別OD交通量)を観測交通量を用いて推定するモデル(時間変動係数逆推定モデル)の高度化を行い、ピーク時間帯での交通シミュレーション等に利用される時間帯別OD交通量の精度向上を進める。ここでは先行研究ではできていなかった、出発時刻ベースの時間帯別OD交通量を直接予測できるモデル化をまず行う。次に、集計元データでも、データ数が少なくなると過剰に変動する時間変動パターンの本来的特質の解明とともに、過剰変動を抑えるためのモデリングの検討および、どのような時間変動パターンの形状が自然なのかなどの指標化を行い、本モデルの真なる実用化を目指すものである。
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研究成果の概要 |
本研究では新規道路建設や高速道路の料金施策などに活用できる時間帯別交通予測手法にとって重要な、時間帯別OD交通量予測モデル(時間変動係数逆推定モデル)を開発してきた。時間変動係数の予測を発時刻ベースと中間経路ベースに区別して、より妥当な発時刻ベースで予測可能なモデルを開発した。モデルにおける時間変動係数の特質を考察することで、観測交通量の予測精度を改善しつつ時間変動パターンの過剰は変動を適正に制御するモデルを開発できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在中京都市圏においては高速道路ネットワークが拡充してきており、今後もハード整備の計画や道路料金をピーク時だけ課金する混雑料金施策などの交通渋滞施策が検討されている。このような施策には事前の交通量予測による対策案の効果検証が不可欠となっている。本研究ではこの対策検討に対して精度良く時間帯別に交通量が予測できるモデルを開発したものである。既存のモデルでは精度的に多くの課題が残されていたが、さまざまなモデリングと分析により時間変動係数の過剰変動を制御しつつ精度も改善できるモデルを開発できたことは学術的・社会的意義があるといえる。
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