研究課題/領域番号 |
19K04647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
白川 龍生 北見工業大学, 工学部, 准教授 (50344552)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 冬の厳しさ指数 / 積雪断面観測 / 広域積雪調査 / 雪氷環境 / 除雪費用 / 岩見沢大雪 / 冬期の道路防災力 / 記録的な大雪 / 湿雪 / 冬期道路防災 / 極端な気象現象 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、冬期の道路防災力を高めるため、「降雪量」「気温」「風速」といった冬期道路交通の機能確保につながる気象予測データを基に、日本の道路交通を取り巻く環境を踏まえた新しい「冬の厳しさ指数」(予防型の指標)を提案し道路政策に供することである。世界有数の豪雪国・日本の冬期道路環境は、欧米のモデルには考慮されていない「まとまった量の降雪」など問題が多い。さらに近年の地球温暖化に伴う極端な気象現象の影響を指標に反映できない。本研究では、厳しい冬期特性と予防保全に焦点を当て、交通障害・雪氷害に対するインフラ抵抗力を向上させるための新しい道路管理指標として、日本版「冬の厳しさ指数」を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究は,北海道地域をモデルに,冬期道路交通の機能確保につながる気象観測データ(気温,冬期降水量,冬期降雪量など)を基に,日本の道路交通を取り巻く環境を踏まえた「冬の厳しさ指数」(予防型の指標)を提案し道路政策に供する研究を実施した. (1)定点観測と広域調査から得られた知見として,そのシーズンの気象特性が雪質として現れるため,多雪と少雪で雪質の違いが明瞭になった.(2)期間中に発生した北海道岩見沢の雪害の実態調査と除雪予算の調査分析を実施した.(3)冬期の平均気温と降水量を正確に予測できれば,回帰分析により一定精度で降雪量が予測できる.これを利用すると,予測型の冬の厳しさ指数を算出できる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,降雪が少ないとされてきた地域への大雪や局所的な豪雪など、雪氷環境に変化が生じている.このような雪氷環境の変化が各地で生じ,大雪による交通障害や建物倒壊など,自然の力が施設(インフラ)の抵抗力を上回り災害となるケースの増加が考えられる.このため,雪や寒さに対する評価指標が求められている. 日本の厳しい冬期特性を反映し,さらに予防保全を指向した新しい「冬の厳しさ指数」を提案し,これを除雪費策定など道路政策に供することで,交通障害・雪氷災害に対する道路防災力向上につながる.
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