配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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研究実績の概要 |
本研究では, 行政が行う地域活動事例を調査し, それぞれの事例が参加する地域住民の主観的幸福感の要素を向上させるのかということについて検証した. また, 交通安全対策の地域活動と共感性, 交通安全対策実施地区の優先順位付けのための点数化システムと主観的幸福感の関係性について検討した. 活動の始めに軽く体を動かしたり頭を使ったりするレクリエーションは「人・社会とのつながり」が向上すると考えられる. 検討会では言えなかった意見や, 交通安全対策に取り入れてほしい意見を言える個別の相談会, 参加者が交通安全対策に取り組む活動, 行政から安全対策実施の報告や住民の安全対策に関する評判を聞く機会は「利他心」が向上すると考えられる. 行政から安全対策実施の報告や住民の安全対策に関する評判を聞く機会は「地域愛着」が向上すると考えられる. 活動の始めに軽く体を動かしたり頭を使ったりするレクリエーション, 参加者が普段接した事が無い道路の関する様々な主体(住民, 民間, 交通事業者等)の活動は「共感性」を向上させると考えられる. また点数化システムは対策が実施されなかった場合の主観的幸福感低下を抑制する効果があるが, システムに納得できない人も多い可能性が今後の課題と考えられた. 交通安全に関する地域活動に参加すると, 共感性が向上すると考察できたが, 関係性をより明確にするため, 更なる調査が必要であると考える. 以上の結果より, 今後行政が行う地域活動内容を検討するための知見が得られたと考える.
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