研究課題/領域番号 |
19K04659
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
中村 一樹 名城大学, 理工学部, 准教授 (80723791)
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研究分担者 |
森田 紘圭 大日本コンサルタント株式会社(インフラ技術研究所), 地域マネジメント事業室, 主幹 (70724714)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 歩行空間 / 活動地 / 余暇歩行 / モール / 健康 / VR / 360度動画 / オンライン調査 / オンライン評価 / 大型施設 / 歩行の楽しさ / 歩行 / 歩行容易性 / Walkability / モールウォーキング |
研究開始時の研究の概要 |
インフラの老朽化と高齢化による社会保障費増大を解決するためには,健康促進に寄与するインフラ整備による横断的な対策が重要である.これに対して,歩いて暮らせるまちづくりが検討されているが,車依存が進んだ都市においてこの行動転換は容易ではなく,体験的な取り組みが必要と考えられる.そこで本研究では,「歩行空間の実歩行と疑似歩行の体験の組み合せが歩行行動の促進と健康感の向上に繋がるか」を社会実験を通して検証する.この体験として,大型商業施設で健康目的の歩行を促進するモールウォーキングと,VRツールを用いた体感型の情報発信を組み合わせる.
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研究成果の概要 |
本研究は,様々な街路空間の疑似歩行の体験と実歩行の経験について,歩行促進と健康効果を検証した.この結果,以下を示した. 1)VRによる歩行空間評価は,評価の感度を高め,より評価の高い活動地の空間の歩行意欲を高める.2)街路動画は画像認識では人や車の量でシーン分類されるが,物が少ないシーンで快適性の評価が高く,これが歩行意欲に大きく影響する. 3)居住地と活動地の空間の質,交通行動の習慣,余暇活動の経験が歩行意欲や歩行頻度と関係が大きく,コロナ禍ではこれらが歩行増加や健康感の向上に繋がる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,VRによる没入感の高い歩行空間評価,360度動画の画像認識による街路シーン分類,オンラインを用いた幅広い層へのアンケート調査,を組み合わせて多様な情報を収集・分析できる歩行空間評価システムを構築し,歩行や健康の促進における空間と経験の重要性を示したことにある.その社会的意義として,大型商業施設と連携してVR歩行の社会実験を行ったことや,大型施設周辺の回遊拠点としての将来ビジョンを提案したことは,体験的な取り組みが求められる歩行空間整備の新たな情報発信に貢献するものと考える.
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