研究課題/領域番号 |
19K04685
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田尻 清太郎 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (10466013)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 鉄筋コンクリート / 袖壁 / 破壊形式 / 鉄筋コンクリート造 / 袖壁付き柱 / 一体破壊 / 袖壁圧壊 / 境界部破壊 / 破壊メカニズム / 雑壁 / 靭性能 |
研究開始時の研究の概要 |
雑壁付き部材に関する既往研究について、破壊性状やせん断破壊後の変形性状といった観点から再調査し、本研究の検討に有効なデータの収集を行う。また、本研究の目的達成にとって重要かつ不足しているデータを取得するために、雑壁付き部材の加力実験を行い、せん断破壊メカニズムの解明及び靭性能評価法の検討に資するデータを取得する。さらに、雑壁付き部材の破壊メカニズムの解明、破壊メカニズムに応じた靭性能の評価法について検討し、提案を行う。
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研究成果の概要 |
鉄筋コンクリート造建物の柱の側面に壁(袖壁)が取り付いた袖壁付き柱を対象に,想定外の大地震が発生した際にどのような壊れ方となるか判定する手法の構築を目指した。本研究では,多様な壊れ方の中でも建物の耐震性にとって最も危険で脆い壊れ方である一体破壊に特に着目し,過去の実験や本研究で実施した実験のデータを用いた検討を行い,限定的ではあるが,一体破壊を生じやすい条件を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの耐震設計では,袖壁付き柱のせん断破壊は極力避けるべき壊れ方として扱われてきたが,本研究により,せん断破壊を細分化したことで,せん断破壊の中でも許容されうる壊れ方があることを示し,また,壊れ方の判別法を提案した。これにより袖壁付き柱の活用の幅が広がり,ひいては袖壁付き柱の特徴である建物の剛性増大,損傷低減に貢献する可能性につながることから,学術的意義や社会的意義が高い。
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