研究課題/領域番号 |
19K04700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 日本大学短期大学部 |
研究代表者 |
酒句 教明 日本大学短期大学部, その他部局等, 教授 (00435273)
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研究分担者 |
平出 務 国立研究開発法人建築研究所, 構造研究グループ, 研究員 (40370704)
下村 修一 日本大学, 生産工学部, 准教授 (50443726)
仲村 成貴 日本大学, 理工学部, 教授 (80328690)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 地盤調査 / 小規模建築物 / スクリューウェイト貫入試験 / 沈下 / 液状化 / 土質分類 / 常時微動 / 減災 / スクリューウェイトサウンディング試験 / 埋土 / 電気比抵抗 / スウェーデン式サウンディング試験 / 宅地地盤 / 液状化強度 / 宅地地盤調査 / 低コスト |
研究開始時の研究の概要 |
宅地地盤では地盤調査が低コストにならざるを得ないため,建物に被害を及ぼす液状化の予測および沈下の評価について精度が確保できないのが現状である。本研究は,これらの問題に対し宅地地盤調査の主流であるスウェーデン式サウンディング試験から土質分類ができること,および同試験から直接液状化の評価ができることを目的としている。また,宅地地盤の調査として2番目の有力候補である常時微動測定の可能性を探る。本研究の特徴は,宅地地盤調査の現状に合わせた低コストと最低限必要な評価精度のバランスを目標にしている点にある。
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研究成果の概要 |
小規模建築は大規模建築と事情が異なる上,小規模建築が建つ宅地の地盤調査の歴史は浅く知見が少ない。一方,小規模建築物の沈下事故,近年の大地震による被害は少なくない。本研究は,低コストを前提とする住宅の地盤調査を高度化することが目的である。研究成果としては,(1)宅地の地盤調査の主流であるスクリューウェイト貫入試験(SWS試験)に土質分類機能を持たせたこと,(2)SWS試験データから直接液状化リスクを評価できること,(3)常時微動測定から沈下事故の多い切土・盛土の高さ分布を推定できることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,戸建て住宅の沈下事故や大地震時の液状化による被害は,一つの原因として調査費用を増やすことができない,もしくは費用を掛けて詳細な調査をしても無駄になる宅地の地盤調査の複雑な事情が挙げれる。そのような状況を打開するため,本研究では,低コストを前提とした宅地地盤調査の高度化を目指した。現行の宅地地盤調査の主流であるスクリューウェイト貫入試験および常時微動から得られるデータから土質分類,液状化強度および切盛土が評価できる情報を増やしたことにより,低コストな地盤調査からでも減災を目指すことができることを示した。
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