研究課題/領域番号 |
19K04705
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
三辻 和弥 山形大学, 工学部, 教授 (90292250)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 建築基礎構造 / 常時微動観測 / 小規模建築 / 深部地盤 / 浅層地盤 / 動的特性 / 地盤特性 / 山形盆地 / 小規模建築物 / 盆地構造 / 杭基礎 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は大きく二つの目的からなる。一つは山形盆地を研究対象として、常時微動および地震観測記録の分析と理論モデルによる数値解析により深部地盤構造を推定し、杭支持層よりも深い地層での地震波増幅特性の影響が杭基礎の地震時挙動や耐震設計にどのような影響を及ぼすかについて定量的に検討する。 もう一つの目的である浅層地盤の動的特性評価については、住宅など小規模建築物の敷地地盤において常時微動観測観測および表面波探査を行い、ごく浅い表層地盤の振動特性を評価し、地盤の動的特性と地盤の支持力や沈下など、静的・準静的な特性との相関を定量的に評価する方法を検討する。
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研究成果の概要 |
常時微動および地震観測記録の分析により、建築基礎構造設計の高度化につながる地盤の動的特性評価法を提案することを目的とした。山形盆地における高密度な常時微動観測の結果から地盤卓越振動数を評価し、微地形区分による評価とは「揺れやすさ」に有意な差があることや、観測記録には深い地盤構造の影響が表れることを指摘した。また、小規模建築を対象として、敷地内2点間の常時微動観測記録による浅層地盤の動的特性評価を試みた。地盤の性質として「かため」の評価となることが多く、結果の精度には今後さらに改良する必要があるが、手法の可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
場所による揺れ方の違いを比較的簡便な観測手法で定量的に評価することは建築設計の面からも防災の面からも有用である。内陸の活断層の存在が指摘される山形盆地で高密度に常時微動観測を行い、面的な場所による揺れ方の違いや微地形区分からの推定値との差を評価したほか、深い地盤構造の影響が地表面の揺れに影響を与えることや、小規模建築を念頭に浅層地盤を伝わる波の特性か地盤の「かたさ」を評価する手法を検討した。結果の精度面ではまだまだ改良の余地があるが、建築基礎構造設計に有用な情報を提供できる手法となりうることを示した。
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