研究課題/領域番号 |
19K04718
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
佐藤 弘美 金沢工業大学, 建築学部, 講師 (60508274)
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研究期間 (年度) |
2019-03-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 町家建築 / 連棟効果 / 地震応答解析 / 振動実験 / 常時微動測定 / 地震観測 / 地震被害調査 / 全棟調査 / 連棟町家 / 構造調査 / 耐震設計法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、歴史的なまちなみに多くみられる連棟建物の構造的効果を定量的に明らかにすることを目的とする。はじめに連棟効果が得られる隣接条件の抽出と分布を調査し、実在の連棟町家建築を対象とした振動実験により隣接する建築物へ与える影響を明らかにする。さらに地震時挙動の検証として、縮小連棟模型による振動台実験および3次元立体フレームモデルを用いたパラメトリックスタディを実施する。これらの結果から、様々な連棟条件時の挙動を定量的に評価し、補強方法や耐震設計法の提案を行う。
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研究成果の概要 |
本研究課題は歴史的なまちなみに多くみられる連棟建物の構造的効果を定量的に明らかにすることを目的とする。研究成果として下記の内容が得られた. 1)金沢市・高岡市の歴史的なまちなみを中心に実施した全数調査および既往の調査結果より、連棟効果が得られる隣接条件の抽出と分布を調査し、評価・検証すべき隣接条件を明らかにした。2)実在の連棟町家建築を対象とした振動実験、地震観測、地震応答解析により、連棟町家建築の解析的評価および実挙動を把握した。3)これまでの調査結果、解析結果等を基に耐震化手法の検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で対象としている歴史的なまちなみは全国に存在し、重要伝統的建造物群保存地区は105市町村で127地区選定されている(令和5年12月15日現在)。 歴史的なまちなみは、その文化的歴史的価値から保存・活用が望まれるものの、耐震性能に問題を抱えている場合も少なくなくない。本研究は、歴史的まちなみを建物単体ではなく地域全体に耐震化する手法を検討・提案するために実施したものであり、歴史的まちなみの存続に有用であると考える。
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