研究課題/領域番号 |
19K04727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
李 時桓 信州大学, 学術研究院工学系, 助教 (60624997)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 開門冷房 / ドア開閉 / ショーウインドー / 漏気 / 伝熱負荷 / エネルギー損失 / 温熱環境 / エアカーテン / 商業施設 / 省エネルギー / 改修 / 実測 / CFD |
研究開始時の研究の概要 |
ドラッグストア,洋品店,靴屋,本屋,コンビニエンスストアなどの商業施設(業務部門)の正面ファサードには,顧客の目を引き,来店者を増やすために可視性・開放性・透過性の良いショーウインドーとガラスドアの設置が一般的である。しかし,断熱性能が低い部材であるガラスの使用による熱損失及び人の出入りとドアの開閉による外気侵入は大量のエネルギー損失をひき起こす。そこで本研究では,商店街等の街区に面した商業施設(一般小売店舗)を検討対象とし,ショーウインドーからの熱損失特性を把握することと,開門営業,ドア開閉,顧客の出入りなどで発生する室内空気の漏気量とそのエネルギー損失を定量的に解明する。
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研究成果の概要 |
ドラッグストア,洋品店,靴屋,コンビニエンスストアなどの外気に接した商業施設には,室内外温度差及び圧力差による外気流入が大量のエネルギー消費をひき起こす。特に,店内への集客数を増やすためにドアを開きっ放しで営業する開門営業,ドア開閉,顧客の出入りなどによる外気侵入が促進させると考えられるものの,それによるエネルギー損失量については十分解明されていない。本研究では,開門営業,ドア開閉,顧客の出入りによるエネルギー損失量を定量的に解明し,商業施設における漏気負荷を効率的に抑制させる対策について検討した。検討結果を踏まえ,本研究では,商業施設におけるより効果的な省エネ設計・改修手法を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球温暖化等,国際的な課題として建築物からの二酸化炭素排出削減が求められている。しかし,建築物は多種の業種・業務形態があり,現実的な省エネ対策を提案することが困難である。特に,外気に接した商業施設には,開門営業,ドア開閉,顧客の出入りなどによる外気侵入が多くのエネルギー損失を発生する。そこで本研究の成果は,目に見えない空気流動の構造・エネルギー損失量を明らかにし,商業施設におけるエネルギー損失量の低減のための省エネ対策の提案したもので,その新規性・先駆性が非常に高く,学術的・社会的な価値も非常に高い。
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