研究課題/領域番号 |
19K04734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
渡辺 浩文 東北工業大学, 建築学部, 教授 (60247236)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 都市気候観測 / 大気温湿度 / 空間情報解析 / 将来都市気候 / 統計的ダウンスケーリング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、東日本大震災時の津波により流出した海岸近くの測定点等を再設置することにより仙台の都市気候観測網を再構築し、改めて都市気候観測を実施することで震災前の観測資料とともに研究資料の蓄積を図り、既存の地球温暖化予測情報との接続すなわち将来都市気候の統計的ダウンスケーリングを行うものである。この研究成果は、現在活発に研究が行われている力学的ダウンスケーリングによる将来都市気候予測結果との比較検証等、相補性を向上させ、当該分野の学術的深化・進展を図ることを可能とする。
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研究成果の概要 |
本研究課題は二つの目的を有する。一つは、東日本大震災により損失した沿岸部測定点の復活、中心市街地付近の測定点の増設、すなわち都市気候観測網の再整備である。もう一つは、当研究室が蓄積する都市気候観測データの分析・集計により将来都市気候の統計的ダウンスケーリング手法を確立することである。 研究期間前半に再整備した都市気候観測網から得られた測定データと、過去の測定データを合わせ、統計的ダウンスケーリングのための基礎的な精査検討を、研究計画通り実施した。また、関連する研究成果を国際学術誌に当研究室大学院生と連名にて投稿し、査読付き論文として採択される等、一定の成果を挙げることができたと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特に東京等の大都市以外で、多点同時測定を可能とする都市気候観測網を長年にわたり実運用している研究機関は、申請者の研究室以外には極めて稀である。また伝統的な観測資料を将来都市気候予測に利活用する研究は国内外を問わずほとんど実施されていない。 申請者は、仙台市総合計画審議会委員、仙台市環境審議会会長、仙台市杜の都の環境をつくる審議会委員を務め、研究成果の社会還元についても実効性は高いと考えている。
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