研究課題/領域番号 |
19K04749
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松田 雄二 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (70516210)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 障害者支援施設 / 知的障害 / 身体障害 / ユニットケア / 新型コロナウイルス感染症対策 / 障害者 / 個室ユニット / 空間構成 / 入所施設 / 地域 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、障害者の自宅以外の住まいとしては、小規模な家庭的環境とされるグループホームと、入所施設(サービス名は「施設入所支援」)が用意されている。この入所施設について、現在の設置要件は、高齢者施設で見られる「個室ユニット型」「段階的空間構成」などの概念は、まったく取り入れられていない。また、昨今「地域に開いた施設」が求められる中で、入所施設が「地域施設」となるためには、超えなければならない課題は多い。本研究では、「地域における住まい」としての入所施設について、先進事例の調査を通じて具体的な計画要件を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、障害者支援施設を対象として、施設の位置づけ・全個室・生活単位の分割・昼夜分離などの視点から、居住空間の構成やや生活に対応した空間機能の明確化を行った。加えて、新型コロナウイルス感染症対策の視点から施設構成の検討を行った。結果として、対象とする障害によって行われる支援の傾向には違いがあり、また昼夜分離を行う施設では活動室が大きい傾向があること、個室であればユニット・従来型の間で面積構成に違いが見られないこと、加えて新型コロナウイルス感染症対策の面からは個室化がもっとも望まれることなどを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
障害者支援施設は、主として重度の障害を持った人々の夜間の生活を支援するための施設であり、今後建替えが多く行われることが予想される。本研究では入居者の障害の種類によって求められる支援が異なる傾向があり、またその傾向によって求められる建築空間にも違いがあることを示し、学術的に高い成果を示した。また、新型コロナウイルス感染症対策の面から見た個室の優位性を示すなど、社会的にも大きな意義を持つ。
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