研究課題/領域番号 |
19K04755
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
宮原 真美子 佐賀大学, 理工学部, 准教授 (90726754)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 多世代交流 / インクルーシブデザイン / コミュニティ / 多世代の家政策 / ドイツ / 居場所 / 地域コミュニティ / 施設複合 / 社会的包摂 / パブリック・リビング / 多世代ハウス / 世代間交流 |
研究開始時の研究の概要 |
核家族が社会の最小単位ではなくなり家族形態が大きく変容する中、人間関係の希薄化が進み、地域コミュニティにおける社会関係資本をどのように再構築していくのかは課題である。本研究では子供から高齢者まで多世代にわたる世代間関係を地域の中で構築することを目的にスタートしたドイツ連邦家庭・高齢者・女性・青少年省による「多世代ハウス(Mehr Generationen Haus, 以後、MGH)」プロジェクトに選定された施設を対象に、MGHでの多世代での交流場面の実態把握より、家族や血縁の枠を超えた広義な地域コミュニティ構築の知見を得ることを目指す。
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研究成果の概要 |
Mehrgenerationenhaus(以後、MGH)は、ドイツ連邦家族・高齢者・女性・青少年省が行う家族政策である。2015年、2016年に行ったベルリン州におけるMGHプロジェクト適用施設での調査を継続する形で、2019年5月に、バイエルン州、バーデン=ヴェルテンベルク州を中心にMGHプロジェクトを巡り、資料収集と可能な施設は運営者のヒアリング等予備調査を行い、2019年9月に1施設にて行動観察調査を行った。コロナ下でドイツへの渡航ができなかったため、日本の「まちの居場所」を対象に、感染症流行下での運営方法と利用実態に関して調査を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日では3世代が同居も珍しく、若者と高齢者の間で知識や経験を日常的に受け継ぐことも、子育てや介護の支援を親族から受けることも難しくなっている。このように人間関係の希薄化が進む中、地域コミュニティにおける社会関係資本をどのように再構築していくのかは大きな課題と言える。MGHでの現地調査により、交流を促す①空間的工夫(配置計画, インテリア計画)、②プログラムによるしかけ(運営計画)、③施設複合化による利用者の混在状況等(施設の複合化計画)から考察を進め、家族や血縁の枠を超え、広義で多世代交流の機会を捉えた地域コミュニティの可能性について知見を得、実際の地域計画に還元する点に社会的意義がある。
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