研究課題/領域番号 |
19K04761
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
片山 勢津子 京都女子大学, 生活デザイン研究所, 研究教授 (60164307)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 住まい方 / テレワーク / 働く女性 / 母親 / 子ども / インテリア / フランス / 在宅勤務 / 母子関係 / 日仏比較 / 住まい / 就寝室 / 就寝分離 |
研究開始時の研究の概要 |
生活様式は西洋化し部屋数や床面積がある程度確保されているにもかかわらず、兎小屋と称される住まいの状況は日本の多くの家庭に見られる。子供部屋状態の住まい、主寝室のプライバシーの欠如、布団就寝とベッド就寝の混在、雑多なモノによる不調和なインテリアなどである。これらを解決するために、先進国の中でも子どもが多くインテリアが美しいことで定評のあるフランスと比較調査を行い、問題点の背景を探り、解決方法を考える。
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研究成果の概要 |
日本の住まいは西洋化したものの、未だ混乱が見られる。また、女性の社会進出が遅れ、出生率も低い。本研究は、こうした問題の背景を探るため、働く母親の生活実態を明らかにしようと試みたものである。フランスは、出生率が高く、高度成長期の労働者不足を女性の社会進出によって解消した国で、住まいが美しいことでも定評がある。比較調査によって、日本の住まい方の特性を明確にし、フランスから知見を得た。調査内容は、①住まい方の定量調査、②テレワーク実態の定量調査、③場所作りの工夫についての写真調査、④場所の評価基準の調査分析、である。育児観、住まい観などの違いが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国は、少子高齢化、労働人口の減少など、喫緊の問題に直面している。女性が安心して子どもを産み育てながら働けることのできる社会が、問題解決の糸口になると考える。フランスは、少子化を解消しながらも母親も普通に働き、住まいの美しさでも定評がある。本研究は、日仏を比較することで両者の特徴を明らかにし、住まいや生活から改善点を探るものである。本研究の結果、家族の就寝形態と場の認識の違いや工夫の違いが明らかになった。日本の住まいでは母子関係が強く、また住まいが社会に閉ざされていることも分かった。本研究の成果は、将来の住まいだけではなく、男女共同参画社会を目指すための問題点など、示唆する点は多い。
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