研究課題/領域番号 |
19K04770
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鶴崎 直樹 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (20264096)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 空き家 / 空き宅地 / 再生 / リノベーション / 韓国 / 台湾 / マネジメント / 国際比較 / 制度 / 日台韓 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、空き家ストックの流通や利活用を鈍化させている主要因とされる不動産の個人所有の仕組みが我が国と共通する台湾や韓国が、人口減少や高齢化に伴い我が国同様、空き家問題 に直面し独自の取り組みを進めていることに着目し、3か国の空き家の発生実態と解決のための関係法制度やプログラムを体系的に整理するとともに、具体的な空き家発生地区の現地調査とヒアリングをもとに各国の空き家の都市的、社会的、経済的立地特性や課題等を明らかにし、加えて、都市計画的観点より解決策の探求を試み比較分析より我が国はもとより両国の空き家 問題の解決への貢献をも視野に入れた空き家発生エリアのマネジメント手法を探るものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、日台韓3か国の空き家の発生実態と解決のための関係法制度やプログラムを体系的に整理するとともに、具体的な空き家発生地区の現地調査とヒアリングをもとに解決策と空き家発生エリアのマネジメント手法を探るものである。研究期間に発生したコロナ禍により渡航制限を受けたため研究計画を見直し3か国の空き家問題の体系整理に主眼を置き、行政資料、関連法規、空き家活用の誘導施策、統計資料、関連論文等の収集と分析とともに翻訳作業を行ない整理した。また、研究代表者所属大学の両国出身者と意見交換を行い空き家問題への問題意識、発生地区特性と発生メカニズム、解決を阻む課題、研究実績、対応組織等について情報を整理した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では我が国同様、台湾と韓国が空き家問題と対峙することから様々な資料や意見交換等を通じ3か国の状況を比較した。コロナ禍での渡航制限により当初の研究計画の遂行には至らなかったが3か国の空き家問題に関する行政資料、関連法規や規制、誘導施策、統計データ等の収集・分析と翻訳、両国出身者との意見交換により、韓国では低質な空き家ストックにより利活用が進まない一方で都市・地域の再生事業で空き家が活用されること、また台湾は空き家問題が重視されず地域再生事業等において歴史的価値を有する戸建て住宅・集合住宅が利活用されるなどの実態が明らかとなり3か国の空き家問題解決の異なるアプローチを具体的に把握した。
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