研究課題/領域番号 |
19K04771
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
徳田 光弘 九州工業大学, 大学院工学研究院, 准教授 (60363610)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 空き家 / 空き家所有者 / 移住者 / 空き家活用団体 / 転貸事業 / 空き家市場流通化 / 業務モデル / 空き家活用 / 空き家利用者 / アクションリサーチ / 回帰分析 / 空き家等 / 地方 / 中間組織 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、空き家等利活用策の一つと目される空き家等転貸事業(以下、転貸事業)の実態と成立要件について、空き家等の利活用が過酷な地域での実地調査とアクションリサーチによる実証実験をもとに明らかにすることを目的とする。 具体的には、それぞれ事業環境が異なる地域を題材に、空き家等と利用者を結びつける「中間組織」に着目し、中間組織による転貸事業の成立要件を、①事業を実施する地域と中間組織の性質、②経営資源である空き家等の調達方法、③顧客である空き家等利用者の創出方法、④空き家等と空き家等利用者をマッチングさせる事業方法、を設定した上で地域への実地調査と実証実験から導出する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,地方における空き家利活用に対する主な関係者の意識と実態に空き家市場流通化の可能性を探ることで,空き家活用団体の転貸事業の成立要件に対して基礎的な知見を得ることである。 結果,1)空き家所有者は,利活用に関する各種情報を取得すること,郷土愛を喚起することによって利活用が進むこと,2)空き家の主たる利用者である移住者は,地方の自然や文化や人とのつながりなど精神的な刺激を感じ,地域コミュニティにおいて当事者意識を持つほど,生活満足度は向上し定住志向を示すこと, 3)空き家活用団体は,空き家の状況に応じて,関わり方と関与の度合いが変化していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地方における種々の課題解決の糸口の一つとして,移住・定住政策や雇用創出政策とともに,空き家の利活用に期待が寄せられるものの,当地における空き家の市場流通化はいまだ低迷している現状にある。 これに対して,本研究の成果は,地方において空き家等を持続的に流通,利活用する仕組みは何かという問いに端を欲し,まずは,空き家の市場流通に関わる主なステークホルダーである空き家所有者,地方における空き家の主な利用者である移住者,そして空き家活用団体のそれぞれに対して,市場流通化の可能性を科学的に紐解いており,地方における空き家対策や移住・定住に関する政策や空き家利活用の事業に一助する知見を提供している。
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