研究課題/領域番号 |
19K04795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
石井 敏 東北工業大学, 建築学部, 教授 (90337197)
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研究分担者 |
石原 哲郎 東北大学, 医学系研究科, 助教 (60731437)
矢吹 知之 東北福祉大学, 総合福祉学部, 准教授 (80316330)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 認知症 / 物理的環境 / 環境デザイン / 当事者 / 環境要素 / 環境づくり / 認知症カフェ / 物理的環境要素 / 介護者 / テキスト分析 / 用語抽出 / 個別的対応 / 環境改善 / 文献調査 / 共生社会 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、共生社会における地域環境や各種建物の物理的環境を整えるために、当事者視点を踏まえた認知症に配慮した環境構築に資する認知症環境デザイン手法の分析と開発を目的とする。認知症の人と環境との相互作用を重視した環境行動学的視点にもとづく。建築学のみからのアプローチでは限界があることから社会福祉学および医学分野の研究者を加えた共同研究体制により実施する。さらに認知症当事者も研究チームに加わることで客観性を担保し、具体的で実効性・実用性のある研究とする。成果は建築設計・まちづくりやインテリアの計画や設計において広く活用可能なツールとなることを目指す。
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研究成果の概要 |
認知症のある人にとっての物理的環境の重要性や、適切な、もしくは不適切な物理的環境要素を抽出した。「馴染み」「自宅に近い」「住み慣れた」環境が、「落ち着く」「安心」の状況を与え、逆に「騒がしい」「殺風景」「暗い」「狭い」「閉鎖的」な不適切な環境が「不安」「混乱」「不穏」「興奮」をもたらすことが示された。また認知症当事者への調査から①場所の物理的な環境の工夫、②安心して過ごせる雰囲気づくり、③心理的に敷居低くアクセスできるような物理的・人的な配慮が重要であることが示された。成果の一つとして、動画「その優しさは、誰のためなのか?」を制作して国内外に発信した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症のある人にとっての物理的環境の重要性と必要な物理的環境要素を抽出した。また認知症当事者視点での環境づくりの重要性も明らかにし、成果に結びつけた。さらに国際的な枠組みの中に本研究成果を位置付けいく手がかりを構築した。最終成果の一つとして、動画「その優しさは、誰のためなのか?」を制作して国内外に広く公開・発信した。
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