研究課題/領域番号 |
19K04802
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
池添 昌幸 福岡大学, 工学部, 教授 (90304849)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 公共施設マネジメント / 校舎更新 / 増築校舎 / 普通教室 / 教室転用 / 教室配置 / 小学校 / 分棟校舎 / 教室用途 / 特別支援学級 / 共通学習室 / 教室用途変更 / 分棟型校舎 / 施設更新 / 校舎構成 / 学校複合化 / 更新計画 / 施設マネジメント / 複合化 |
研究開始時の研究の概要 |
大都市郊外の小学校では、高度成長期の児童数増加に伴い分棟校舎が増築されており、現在は建設年数の異なる複数の校舎で構成されている。児童数が減少し、最古校舎が更新時期を迎える中で、その建替えは将来の校舎の全体像を考慮しながら進める必要がある。 そこで、本研究は別棟増築型小学校を対象に、①既存校舎の整備および教室転用等の利活用プロセス、②現在の教室利用と教室移動の特性を解明し、現存校舎を施設マネジメントの視点から評価する。さらに、学級教室配置と施設複合化を考慮した段階的な校舎更新モデルを提示し、更新手法として一般化する。
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研究成果の概要 |
本研究は、段階的な増築により建設年数の異なる複数の校舎で構成される12の別棟拡張型小学校を対象に現存校舎の経年的な利用特性を明らかにした上で長期的な更新手法を提示するものである。 本研究の成果として、校舎整備プロセスにおいて初期整備段階で普通教室が縮小されておりこれが増築の一因となっていることを指摘した。さらに、現在までに約30%の普通教室が用途変更されており配置面および利用面で課題があることを明らかにした。最後に既存校舎を管理及び特別教室棟として活用し、学級教室ユニットに転用性の高い共用教室を組み合わせた学年クラスターを新築する校舎更新モデルを提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、別棟拡張型小学校における経年的な教室構成の変化と、普通教室の特別支援学級および共用学習室への転用について計画の要点と課題を明らかにしており、小学校の教室配置構成の計画に活かすことができる。また、片廊下型の既存校舎を活かしながらクラスター型の普通教室棟を新設する校舎更新モデルは、公共施設マネジメントの大きな課題である学校校舎の長期的更新に役立つものである。
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