研究課題/領域番号 |
19K04810
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
篠崎 道彦 芝浦工業大学, 建築学部, 教授 (60241014)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 近代都市景観 / インドネシア / 機械学習 / Virtual Reality / Bandung / 都市景観 / Virtual reality / 深層学習 |
研究開始時の研究の概要 |
ジャワ島のパリと謳われる華麗な街並みの賑わいを見せたインドネシア・バンドン旧市街を対象に,深層学習による近代都市景観要素と色彩の推定を行う。推定結果をもとにヴァーチャルリアリティ上の全視野で空間の記録を体験する環境="イマーシブドキュメンテーション''を構築,これを用いて華やかなりし過去の空間体験が,消失しつつある近代都市景観の価値判断に影響を与えるか否かを計測する。深層学習を用いた景観再現技術の開発とともに,景観価値の認知と保全的プロセスを取り入れた持続可能な地域価値向上サイクル形成への成果還元が期待できる。
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研究実績の概要 |
1. 近代都市景観画像データセットの整備:研究対象とするインドネシア・バンドン・ブラガ通りおよびジャカルタ,スラバヤ他,旧オランダ領東インドの20世紀前半に撮影された写真および動画から近代都市景観画像の収集を継続した.収集した画像に推定年代,場所,被写体分離によるタグ付けを行った. 2. 機械学習を用いた近代都市景観画像の高解像度化とカラー化:前年度の実験結果に基づき,近景かつ直線的な建築構成要素を含むモノクロ画像を中心にノイズ除去,高解像度化を進めた.カラー化については前年度に試行したZhang(2016),Antic(2018)の方法に加え,Su(2020)の方法を試したがいずれの方法も元画像によって推定される色彩の彩度,色相の幅のばらつきが生じた. 3. 空間モデルへの適用:ブラガ通りの現在の敷地割図,街なみファサードの連続立面を作成し,これらから20世紀初頭の建築物の間口,高さおよび外形を推定した.そのうち建築物の全部または一部が現存する建築物について,カラー化した画像と対応させた後,画像を射影変換して3Dモデルにマッピングする一連のフローを整えた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染拡大の影響により,現地調査の環境が整わず研究計画が前年度に引き続き未達となった.
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今後の研究の推進方策 |
研究期間を再延長しての最終年度であり.現地調査を早期に実施するとともに,現地での被験者実験など一部の実施計画を見直した上で,研究計画調書記載の成果を得られるよう進める
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