研究課題/領域番号 |
19K04813
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
水野 僚子 日本大学, 生産工学部, 研究員 (80736744)
|
研究分担者 |
藤本 利昭 日本大学, 生産工学部, 教授 (30612080)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 技術史 / 鋼材 / 近代建築 / 八幡製鉄所 / 八幡製鐵所 / 建築史・意匠 / 鉄鋼史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、近代建築から躯体材料として使われるようになった鋼材について、これまで現地調査をおこなってきた海軍施設を中心に行うものである。国内外の製鋼会社の製品規格や近代建築の鋼材の使用状況について情報を収集し、明治40年頃から終戦時までの鋼材について、材料の規格や組成などを分析することで、鋼材からわかる年代ごとの特徴や変遷を検証する。これによって、建物竣工時の史料や材に残るロールマークでも無い限り、得られる情報が限られている鋼材について、指標を増やすことを目的とする。
|
研究成果の概要 |
これまであまり調査されることのなかった旧海軍建築のほか、工場や病院といった特殊な建築について、解体時に現地調査し、その構造や部材について確認することができた。また、所有者および解体工事関係者の協力のもと、部材収集を行い、鋼材については引張試験、成分分析、組織観察を行い、コンクリートコアについては配合試験や圧縮試験を行うなど、貴重なデータをとることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近代建築の歴史的調査において、建築技術は大きな評価の一つであるが、建築に多く用いられている鋼材については、ロールマークでもない限り、見た目でわかることには限度がある。また、成分分析など科学的手法によってわかることはあるが、歴史的調査でそこまでの費用がかかる調査を行うことは難しく、事例も少ない。 本研究では5棟の近代建築について、現地での構造調査と鋼材やコンクリートといった部材調査から新たな知見を得ることができた。今後、似たような建築が解体されるにいたってしまった場合、比較データがあることで、歴史的に見た構造や材料の調査が行え、近代建築技術史の解明が進むことにつながる。
|