研究課題/領域番号 |
19K04820
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
杉山 真魚 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70625756)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 惑い / アーツ・アンド・クラフツ運動 / 分離派建築会 / 近代建築 / 両義性 / 原始性 / 部屋 / 装飾 / 動物模様 / 植物模様 / 進化論 / 有神論 / M.H.ベイリー・スコット / C.R.アシュビー / W.モリス / W.クレイン / C.F.A.ヴォイジー / 壁面装飾 / 田園 / アーツ・アンド・クラフツ / 葉形装飾 / グリーン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,19世紀末から20世紀初頭に近代化を経験しつつあった建築家やデザイナーの思想の揺らぎを「惑い」として捉え,その広がりと意味について,英国のアーツ・アンド・クラフツ運動と日本の分離派建築会の活動を事例として記述することを試みるものである。具体的には,装飾芸術家ウォルター・クレインの理論と実践,建築家ベイリー・スコットと雑誌The Studioの関係,分離派建築会のメンバーが捉えた大正末期から昭和初期の生活像,という3つの論題から「惑い」に関わる諸概念を析出する。
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研究成果の概要 |
本研究では,近代建築草創期に展開された英国のアーツ・アンド・クラフツ運動と日本の分離派建築会の活動に関与した建築家やデザイナーの思想の揺らぎを「惑い」として捉え,自然/歴史,都市/田園,装飾/空間,原始性/近代性,植物/動物等の対概念を析出し,その広がりと意味を明らかにした。具体的にはW.モリス,W.クレイン,L.F.デイ,C.R.アシュビー,M.H.ベイリー・スコット,W.R.レサビー,C.F.A.ヴォイジー,堀口捨己,蔵田周忠らの著作を扱った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大きく二つの学術的意義があると考える。ひとつは「惑い」や「両義性」という概念を提示したことであり、機能性や合理性等のいわゆる近代的側面からのみ建築や装飾を評価しない方法を示した。もうひとつは近代建築草創期の英国と日本の思想的交流の一端を示したことであり、起源をめぐる問いの構造等を明らかにした。社会的意義として、研究成果の一部を分離派建築会に関する展覧会で発表することができた。
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