研究課題/領域番号 |
19K04824
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
福田 美穂 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (50379046)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 宮殿 / 庭園 / 北宋 / 遼 / 金 / 元 / 宮廷空間 / 建築 / 宮廷 / 儀式 / 空間 / 中国宮廷空間 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の対象は北宋、遼、金、元の宮廷空間にあった宮殿、庭園である。個々の宮殿、庭園に関する文献資料、絵画資料、考古資料および地図を蒐集し一種の資料庫を築く。この資料庫を大いに活用して復原図を描く。復原の際、その根拠を資料庫により明確に示す。こうすることにより復原そのものを議論しやすくするためである(これまで復原図は根拠がすべて示されてきたわけではない)。また、例えば新たな考古学的知見を得た場合、資料庫に追加すると、自動的に復原図を変更すべきか否かがすぐにわかる。こうして復原した宮廷空間について、王朝間の比較や、宮廷内部の空間比較を通じ、それぞれの特質を考察する。
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研究成果の概要 |
北宋、遼、金、元の宮廷空間について基礎的文献の初歩的な整理と読解、および調査をおこない、宮廷空間の理解にとって文化的アイデンティティーと生活習慣というアプローチが重要である事を確認した。 文化的アイデンティティーについてのケーススタディとして建築家Wang Da-hongを取り上げ、台北で開催された国際シンポジウムで発表した(2019年)。また、生活習慣のアプローチについては、当初計画した中国での調査をコロナのため断念し、日本民家における伝統的食住習慣について調査し、日本建築学会近畿支部にて発表した(2021年)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異民族の文化がどのような特徴を持ちえるのかについての考察は中国史に留まらず、世界全体に関係することである。したがって、世界文化史に貢献できる。 とくに建築史の分野では一般的傾向として、歴史史料を素材とする研究はとっつきにくく敬遠されがちであるが、解明すべきかつ興味深いテーマは多くあって研究の可能性は大きい。本研究は、理科系出身者であっても史的研究が可能なことを示していて、爾後の研究を促すものである。
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