研究課題/領域番号 |
19K04831
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 奈良女子大学 (2022-2023) 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 (2019-2021) |
研究代表者 |
李 暉 奈良女子大学, 大和・紀伊半島学研究所, 協力研究員 (30772751)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 木造建築造営技術 / 大工道具 / 製材技術 / 加工技術 / 比較研究 / 建築技術 / 造営工具 / 復原(復元) / 木造建築 / 東アジア / 造営技術 / 復原 / 版築 / 文化財制度 / オリジナル / 出土鉄斧 / 建築造営 / 片刃斧 / 営造法式 / 北宋 / 建築技術史 / 日中比較 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、近年の中国における発掘調査成果から大工道具に関連する情報を網羅的に収集・整理し、建築技術の革新の鍵をもつ鋸、鉋を中心に中国大工道具の発達史を再考察する。また、中国の古建築から大きく影響を受けたとされる鎌倉と京都における調査とともに、日本の古建築に大きく影響を与えたとされる中国南部の浙江省・江蘇省・福建省の現地調査により各地の大工および大工道具の特徴を把握し、日本と中国の大工技術の関連性を探求する。これらをもとに、東アジアにおける木造建築技術史の基盤構築を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、中国と日本の伝統建築造営技術をもつ大工および所有大工道具の調査を通して、両国の古建築における造営技術の関連性を追求するものである。これまで、現存遺構と文献資料による建築意匠に関する研究成果が多かったが、本研究は大工道具の研究を加えることで、より現場に即した建築理論を構築するように努めた。 研究成果としては、学会において中国南方地域における現地調査について報告した。また、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、中国と日本の現地調査を延期せざるを得ない状況のなか、研究方針を変更し、発掘調査報告によって出土した建築道具に関する情報を整理し、その一部の研究成果を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古建築を造り上げた道具の変遷は、施工技術の発展を示している。ただし、現状では大工道具の機械化・電動化とともに伝統的な技術とその伝承が深刻な状態にあり、大工道具に関する記録と研究は、極めて急務である。 本研究は、大工道具に注目する視点に立ち、建築の意匠面にとどまらず、建築造営の技術についても、日本と中国両国の古建築の相違と関連性がより一層明らかにすることを期待できる。
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