研究課題/領域番号 |
19K04879
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
塩野 康徳 横浜国立大学, 情報戦略推進機構, 講師 (40584355)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | マネジメントシステム運用 / ファジィグラフ / データマイニング / 分析インタフェース / ソフトコンピューティング |
研究開始時の研究の概要 |
マネジメントシステム運用では、組織全体を管理し、継続的改善が求められる。業務との効率的な取り組みが課題となり、実態を把握し、分析する必要がある。一方、これまでにあいまいな表現を可能とするファジィグラフを用いた分析手法の研究を行っている。そこで本研究では、蓄積データを利用し、AI技術などを取り入れ、ファジィグラフによるマネジメントシステム運用に有効な分析手法を実現する。あいまいな情報や構造をわかりやすく、効果的に分析するシステムを構築し、理解しやすいインタフェースを提供する。そして、組織運営において有効な情報と新しい手法を見出すことを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、組織におけるマネジメントシステム運用の実態把握、改善と向上に有効な分析手法、業務改善や意思決定にも役立つ情報をわかりやすく伝える方法を実現することを目的としている。マネジメントシステム運用上の全体構造と業務との関連が把握しづらい問題などを改善するため、関連業務を識別できるニューラルネットワークを構築し、各データとの関連度合をファジィ関係として定義して、業務との関連性を定量的に定めたファジィデータベースを提案した。そして、ファジィグラフを基盤とした情報分析インタフェースを具体化することで、さらなる発展と応用も期待できるマネジメントシステム運用を対象とした分析システムを構築できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ファジィグラフはあいまいな関連を定量化し、全体構造の表現を段階的かつ局所的に行うことができるが、分析インタフェースにおいて活用するための表現方法が課題となっていた。機械学習を取り入れることで、業務とマネジメントシステム関連要素と構成員の関係性を視覚的に捉えられる表現方法を実現でき、実用性を示すことができた。業務改善や意思決定に有益な情報を提供し、動的に解析する手法の1つの可能性となり、本研究成果は、業務とマネジメントシステム運用の改善と向上の一助となる。また、新たな分析の可能性も見出すことができ、その他の対象への有効性も期待できる成果となった。
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