研究課題/領域番号 |
19K04884
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
川向 肇 兵庫県立大学, 情報科学研究科, 准教授 (30234123)
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研究分担者 |
有馬 昌宏 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 名誉教授 (00151184)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 防災情報システム / 減災 / 情報品質 / 情報プラットフォーム / 災害情報 / ハザードチェッカー / 社会調査 / 災害リスクの回避行動 / 防災・減災 / オープンデータ / 推計モデルの高度化 / 危機意識 / パーソナル・ナビゲータ / パーソナライズ / 情報提供 / 意識変容 / 危機対応 / 心配性バイアス / パーソナル・ナビゲーター |
研究開始時の研究の概要 |
事前の避難で減災に繋げるソフト防災が有効に機能しない原因が,素因の無理解から生じる「正常性バイアス」にあると考え,この問題を克服するため,個々人の置かれた状況を認知させ、危険を察知させて実際の避難行動につなげるための「心配性バイアス」を惹起する実効性のあるソフト防災のためのナビゲーションシステムの構築とその有効性の検証を行う. 具体的には,利用者の所在地に応じたハザードマップ情報や気象情報に基づき,避難すべきかの判断,要避難の場合はどこにどのように避難するかの具体的指示を,障害や要支援の有無とその程度や使用言語などの個人属性も考慮に入れて提供する避難行動支援ナビゲーションシステムを構築する.
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研究成果の概要 |
個別地点を共通項として災害被害の素因に関するオープンデータと気象庁等の警報等自然的外力に関する災害の誘因となる情報を自動取得し、統合的に災害情報を提供する情報プラットフォーム「ハザードチェッカー」の情報品質の向上を目指し改修を行った。改修後の「ハザードチェッカー」の利用確認ができるWeb調査を実施し、改修による個別地点の災害理解と対策の変容について定量的に確認した。災害の素因に関するオープンデータと国勢調査の詳細な地域データを統合的に利活用し、災害の深刻度別、属性別人口や世帯数による被災リスクの推計を行い、災害時に特段の配慮が必要となる個人や世帯のリスクに曝露される領域での増加などを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで市区町村単位を中心として提供されてきた災害避難に関する情報や気象などの関連情報に関する空間的領域がかなり広範囲であるため、個人が直面しているミクロレベルの地点が持つ災害リスクを十分正確に認識しえない可能性を回避可能とすべく、災害時のリスク情報を地点別に提供するWebベースの情報提供プラットフォームの改良を行った。また改良後のプラットフォームについて広く一般の利用者に対してWeb調査を行い、災害情報にまつわる課題の明確化を実施した。ミクロレベルを取り巻くメソレベルでの災害リスクに直面する可能性がある災害時に特段の配慮が必要となる可能性の高い人口や世帯の時系列的変化なども定量的に確認した。
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