研究課題/領域番号 |
19K04899
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
牧本 直樹 筑波大学, ビジネスサイエンス系, 教授 (90242263)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 投資戦略 / ポートフォリオ / パフォーマンス評価 / リターン予測 / 資産間相関 / 相関 / 金利期間構造 / 時系列予測 / 金融時系列 / ポートフォリオ戦略 |
研究開始時の研究の概要 |
資産運用実務におけるポートフォリオのパフォーマンス評価に関しては,複数の戦略を比較することで生じる選択バイアスや,最適化と事後評価で利用する評価尺度が異なるなどの問題が指摘されており,結果的に想定されたパフォーマンスが達成できない事象がしばしば観察される.本研究では,こうした問題によって生じるパフォーマンスの乖離を定量的に分析し,その結果にもとづいてより適正なパフォーマンス評価を可能とするフレームワークの構築を目指す.
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研究成果の概要 |
本研究では,ポートフォリオ運用におけるリターン予測モデルと最適化手法の組合せと,事後的なパフォーマンスの関係を分析した.さまざまな投資対象資産に対する実証分析の結果から,分布の非対称性や時変性などリターンの統計的特性をより正確に表現できるモデルを用いることで,リスクセンシティブな評価尺度が改善することを確認した.また,リターンの非線形的な自己相関や中長期的なトレンドを取り込むことでも,ポートフォリオパフォーマンスが改善する可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポートフォリオのパフォーマンスはシャープレシオで評価することが多いが,最適化する段階では異なる尺度を用いることが多く,一貫したフレームワークになっていない.本研究では,リターン予測や最適化のモデルと事後的なパフォーマンスの関係を幅広く検証することで,パフォーマンスを改善するためのポートフォリオ構築手法を提示している.これらの結果は,投資戦略のリターン予測や最適化の高度化に資するものであり,またポートフォリオ運用実務に有用な知見を与えるものと考えられる.
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