研究課題/領域番号 |
19K04906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 新潟県立看護大学 |
研究代表者 |
永吉 雅人 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (70426542)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 強化学習 / ナース・スケジューリングシステム / 動的スケジューリング / 看護の質 / メンバーシップ / 共創 / ライフステージ / インタラクション / マルチエージェント / ナーススケジューリング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、看護の質の向上を目的として、勤務表作成ルールの明確化・共有を通じた師長・スタッフナース間のメンバーシップ向上に寄与する強化学習と看護師長とのインタラクションに基づく共創的ナース・スケジューリングシステムを開発する。これを実現するために、①強化学習を用いたナース・スケジューリングシステムの開発、②強化学習と看護師長とのインタラクションによる勤務表作成ルールの明確化、③急な勤務変更への対応、の三段階で研究をすすめ、実用性のあるシステムを開発する。
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研究成果の概要 |
本研究では、勤務表作成を通じたメンバーシップ向上に寄与するナース・スケジューリングシステムの開発を目的として、まず、構築型ナース・スケジューリングシステムにおける強化学習を用いた勤務修正法の提案を行った。次に、欠勤発生などによる勤務表の修正を可能とする動的ナース・スケジューリングに拡張した。さらに、勤務パターンの評価の異なる看護師がいる場合においても、適切な勤務表作成が可能であることを確認した。以上により、強化学習と看護師長とのインタラクションが可能な、メンバーシップ向上に寄与するナース・スケジューリングシステムの一例を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、強化学習と看護師長のインタラクションが可能なナース・スケジューリングを開発した点である。 本研究成果の社会的意義は、ナース・スケジューリングに限らず、工場やコンビニエンスストアなどでのスタッフ・スケジューリングや製品生産スケジューリングにも適用可能であり、広範なスケジューリング分野に貢献できる点である。さらに、ナースの個性やライフステージに応じた勤務形態の価値を考慮することができるため、今後の人材採用計画の基礎資料となる可能性がある。このように、医療施設だけでなく、多様な企業や社会全体に対しても大きな波及効果が期待される。
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