研究課題/領域番号 |
19K04933
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
鈴木 聡 神奈川工科大学, 健康医療科学部, 教授 (20586028)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 血液透析 / 穿刺 / エコーガイド / モーションキャプチャ / バスキュラーアクセス / 状況認識 / 技能 / 脳血流 / 認知負荷 / ハンドリング / 自動プローブ把持 / 自動穿刺 / 在宅透析 / エコーガイド下穿刺 / 穿刺ロボット |
研究開始時の研究の概要 |
末期腎不全に対する血液透析では、血管への穿刺を行う必要がある。近年、エコー下穿刺が行われているが、通常の穿刺タスクに加え、エコープローブの操作や画像の理解といった技能的・認知的に負荷が高いタスクが追加され、修得は容易ではない。この操作のコンピテンスを明確化し、教育的フィードバックや、将来的には穿刺ロボットのプログラム開発へ繋げ、在宅透析を普及させることが必要である。本研究はその基盤を構築として、穿刺の上手いスタッフが穿刺行為を成功させるプロセスに利用している知識・認識・技能・態度について顕在化し、その枠組みを医療スタッフへの教育や、穿刺自動化の要素技術に応用させる方法論について検討する。
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研究成果の概要 |
血液透析領域では近年エコー下穿刺が導入されつつあるが、医療スタッフへの教育の仕組みは発展途上である。本研究はエコーの利用に伴い、熟練者の行動形成および意図形成についてデータ化し、状況認識の特徴を明らかにするものである。臨床工学技士を対象に穿刺針やプローブの軌跡、視線、脳血流のデータを実験的ならびに臨床的に採取し評価を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性透析患者は約35万人中、在宅透析患者は600人弱に留まっている。幾つかの阻害要因のうち血管への穿刺という要素が少なくない。年間160回程度行う透析において、毎回の穿刺は患者への手技的・精神的負担となり得る。高い技能を有する熟練医療スタッフの特性を顕在化(ノンテクニカルスキルを「含む)し、穿刺技能教育へフィードバックすることや、その行動特性を体系化して制御系で利用することで穿刺の自動制御に対するアルゴリズム構築に繋げられると考えられる。
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