研究課題/領域番号 |
19K04937
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 阪南大学 |
研究代表者 |
三好 哲也 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (10254434)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 避難誘導 / 音像定位 / 聴覚特性 / 走査音源 / 音源定位 / 積極的避難誘導 / 音声誘導 / 音響刺激追従 / 音走査刺激 / 走査音 / 方向定位 / 音響システム / 音走査 / 心理評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では,ショッピングセンターやDIYなど広大な屋内施設から屋外へ避難誘導する際に,自在な避難誘導ルートに沿って音響刺激を音走査する屋内避難誘導システムの実現を目指している.そのために,音響刺激によって誘発される避難誘導方向に対する避難者の知覚特性を明らかにする.避難誘導システムから提示される音響刺激によって生じる避難者の誘導方向の認知に対するサイン音の周波数変化や音走査速度などの時間的・空間的音響特性に関する心理効果を分析することにより,音走査による避難誘導システム実装の際に必要となる音響提示方法や音響特性の要件についての指針をまとめる.
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研究成果の概要 |
本研究では,多数のスピーカ上を走査する音源の流動によって避難者に避難方向を認識させる機能の実現を目指して,走査音響刺激の位置・走査方向認識特性と走査音響刺激への追従特性について,実験に基づいて評価した.走査音源の走査方向定位や走査音源への追従に影響する要因として,音源種別,走査時間間隔,走査速度,環境騒音レベル,スピーカの指向性の程度を特定し,その影響の程度を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
火災などの災害時には,安全確保のために屋外への迅速な避難が不可欠である.本研究では,広大化する地下街やオフィスフロアで,効率的に避難誘導を行う方法として走査音源を用いた避難誘導の有効性について明らかにした.災害時の環境変化を考慮すると,現状の避難誘導灯や非常口灯を参照した避難者自身の避難に加えて,積極的に避難経路を提供することが求められる.本研究では実際に走査音源に追従する実験を通して,積極的避難誘導の一つの方法として走査音源による避難誘導の利用可能性を確認できた.
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