研究課題/領域番号 |
19K04943
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター |
研究代表者 |
井上 研一郎 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 研究開発本部機能化学材料技術部プロセス技術グループ, 主任研究員 (00620436)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 有機溶剤蒸気 / 溶剤蒸気 / 焼付炉・乾燥炉 |
研究開始時の研究の概要 |
塗装や印刷等の工場において発生する揮発性有機化合物(VOC)の蒸気の触媒処理には、通常300~350℃程度の温度が必要となる。独自に提案するCo3O4-CeO2と白金を組み合わせた新規触媒を用いることにより、概ね200~250℃の低温で処理することに成功している。本研究では、塗装ブースにおける塗料(シンナー)吹き付け排ガスを利用してこの触媒の活性評価を行い、低温で安定した性能を有する実用的な処理プロセスを確立させる。さらに焼付炉・乾燥炉内のVOCを低温で処理できる省エネ型システムの実現を目指す。
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研究成果の概要 |
塗装や印刷の連続炉を想定した強制対流式恒温槽内で揮発した有機溶剤蒸気の、同一の槽内における触媒酸化を試みた。250℃において白金従来触媒では酢酸エステルが、Co-Ce酸化物触媒ではトルエンのほか、酢酸エステルの加水分解成分等が完全酸化されず残存した。また、これらの触媒では230℃において多環芳香族類の副生成が顕著に認められた。白金担持Co-Ce酸化物独自触媒によりトルエン、酢酸エステルの両方をほぼ完全酸化させることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
塗装や印刷の連続炉内で揮発した有機溶剤蒸気を同一の炉内で触媒処理するプロセスを提示した。Co-Ce酸化物と白金を独自の方法で組み合わせた触媒の、当該プロセスへの適用によって従来触媒では難しい、芳香族炭化水素類と酢酸エステルの混合蒸気の低温酸化を可能とした。触媒処理のための独立した加熱操作を必要としない、省エネ型処理システムの実用化につなげられる。
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