研究課題/領域番号 |
19K04949
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
西山 哲 岡山大学, 環境生命科学学域, 教授 (00324658)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 河川巡視・点検 / 3次元計測 / レーザ点群 / グリーンレーザー / 河道計測 / 河川構造物 / 河床地形 / リアルタイム処理 / 自動運転技術 / 3次元データ / 河川防災減災 / 河川堤防計測 / 河床計測 / ICRT / グリーンレーザ |
研究開始時の研究の概要 |
地球規模の環境変化により,全国各地で毎年のように甚大な氾濫や堤防決壊による浸水被害が発生しており,膨大な延長距離にわたる堤防の健全性を綿密に点検することが,より一層重要になっている.しかしながら技術者と予算の不足は深刻化しており,点検作業の詳細化や回数の増加を図ることは不可能である.そこで,本研究では,ICRT技術を活用し,河川縦断測量だけでなく河床を含めた横断計測も可能にするレーザースキャナを搭載した小型車両により,広域を迅速かつ詳細に点検するモニタリング手法を完成させる.計測システムの小型化と低コスト化により,特に人材よ財源不足に悩む自治体管理の中小河川に対して有用な技術になると考える.
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研究成果の概要 |
1)移動型レーザ点群計測システムの実現:SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)アルゴリズムを活用した3次元計測システムを実用化した. 2)3次元データのリアルタイム処理技術の開発:1)の手法と組み合わせて,リアルタイムで河川堤防,河道内および河川構造物の変状発生個所を検出するレーザ点群処理ソフトが構築できたことを実証した.3)水中を透過し河床の計測を可能にするグリーンレーザーの活用:波長515nm の緑色レーザの水中透過能力と河川の濁度の関係を検証し,目視で確認できる深さの約1.5倍までの水深個所をレーザにて計測できるスキャナの開発を実現させた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多発する豪雨による浸水被害に対処するため,河川のより一層詳細な点検作業が求められている.その一方で技術者不足や財政難に備えて,どのように点検作業を効率化するのかは重要な課題である.そこで,我が国が誇る最先端のICRT【ICT:Information and Communication Technology+IRT:Information and Robot Technology】技術を活用した河川モニタリングの実現を図る研究を実施した.近年,中小河川での浸水・堤防決壊が相次いでおり,人材・財政不足が特に深刻化している自治体における河川管理の高精度化と高効率化に有用な技術になると考える.
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