研究課題/領域番号 |
19K04953
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 日本工業大学 |
研究代表者 |
樋口 佳樹 日本工業大学, 建築学部, 教授 (80644814)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | コンポストトイレ / 傾斜土槽法 / 災害用トイレ / 尿浄化 / 在宅避難 / 糞便 / 災害 / 震災 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日常でも災害時でも使用可能な自己処理型循環トイレを開発し、災害発生直後(主に、仮設トイレ等が届くまでの期間)について、地域の排泄環境を整備することすることを目的としている。具体的には、極力非電化(電力は1㎡の太陽光発電パネルのみ)での利用が可能な自立循環型トイレを目指しており、災害時のトイレとして活躍できると考えている。さらには、健康を診断できる機能を付加させることで、設置した地域に親しまれ、災害時だけでなく日常でも快適に利用が可能な地域のトイレを目指している。
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研究成果の概要 |
ローコストで自作可能なコンポストトイレを提案した。また、在宅避難時のストレスや睡眠障害等の健康被害を未然に防ぐ必要があるため、排泄時の糞便性状から健康のセルフモニタリングが可能な装置をコンポストトイレに組み込むことを検討した。健康モニタリングとして、機械学習を用いた糞便性状の判別を検討した。また、ケナフを植えた竹式傾斜土槽システムによる尿の浄化性能とケナフの尿浄化に対する適性について検証した。ケナフを植えることで微生物が増殖し有機物の分解と硝化効果が促進されることが分かった。 これらの提案により、災害発生直後から仮設トイレが増設されるまでの期間の生活を守ることが可能となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、災害発生直後から仮設トイレが増設されるまでの期間の排泄環境を整備することが喫緊の課題となっている。本研究課題により、仮設トイレやマンホールトイレが整備されるまでの生活を守ることが可能となる。さらには、各家庭で災害用トイレの備蓄率が増えることで、自宅での在宅避難が可能となる世帯も増えると考えている。それにより、避難所のトイレ利用の負荷が低くなり、避難所生活の衛生面の改善にも大きく寄与できる。また、コンポストトイレと傾斜土槽法の組み合わせによる避難生活時の排泄環境整備に可能性を示すことができた。
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