研究課題/領域番号 |
19K05027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26030:複合材料および界面関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
澤田 英夫 弘前大学, 理工学研究科, 客員研究員 (50259909)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 含フッ素オリゴマー / コンポジット / 超親油/超撥水 / 選択的除去 / 含フッ素芳香族化合物 / 有機汚染物質 / 排水 / マグネタイト / 超親油・超撥水性 / 砂粒子 / FE-SEM / EDXマッピング / 除去 / モノリス型コンポジット / シリコーンゴム / リポゲル / マグネタイト粒子 / シクロデキストリンポリマー / μサイズシリカゲル粒子 / リサイクル / 含フッ素コンポジット / 超撥水・超親油性 / 水中有機汚染物質 / 除去システム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、水中の有機微量汚染物質を瞬時にかつ高効率で除去しうる種々の超親油/超撥水性を示す含フッ素コンポジット類の開発を先ず行う。次いで、これら一連の含フッ素コンポジット類による種々の水中に存在する有機微量汚染物質の除去率と含フッ素コンポジット類の構造との関係について詳細に検討を行い、有機汚染物質の除去率が定量的(除去率:100 %)となり得る実験系を明確にさせる。さらに本研究課題では、これら実験系における含フッ素コンポジット類の繰り返し特性についても検討を行い、繰り返し特性の高いシステムの創出を図る。
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研究成果の概要 |
本研究では、超親油・超撥水性を示す一連の含フッ素オリゴマーコンポジット類をキーマテリアルとした水中の有機微量汚染物質を瞬時にかつ高効率に除去しうる吸着剤さらにはそのシステムの開発を行なった。これら一連のコンポジット類おいて、マグネタイトユニットを新たに組み込ませたコンポジットを用いることにより、水中に存在する微量フッ素系芳香族化合物を永久磁石の作用により、高選択的かつ容易に除去できた。興味深いことに、含フッ素オリゴマー/砂コンポジットを用いることにより水中に存在する微量芳香族フッ素化合物をより高効率・高選択的で除去しうるシステムが構築できることも明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
残留性有機汚染物質は工場排水を通し河川さらには海へも排出されるため、これら汚染物質の除去は極めて重要な地球ベースでの環境問題となっている。従って、水中の有機微量汚染物質を瞬時にかつ定量的に、さらには簡便に除去しうる新規な吸着剤の開発が急務となっている。このような状況下において本研究により開発された含フッ素コンポジット類、特に含フッ素マグネタイトコンポジットはこのような地球ベースでの環境問題に対応した微量有機汚染物質、特に微量有機フッ素化合物を高効率かつ瞬時に、さらには簡便に除去できるものであり、よりクリーンな生活環境を構築しうる材料となることが確信される。
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