研究課題/領域番号 |
19K05071
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26040:構造材料および機能材料関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
田村 卓也 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究チーム長 (30446588)
|
研究分担者 |
李 明軍 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (50392808)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | ネオジム磁石 / 電磁振動 / 異方性 / 結晶配向 / 鋳造磁石 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「NdCu+Nd2Fe14B」合金を対象として、液相であるNdCu非磁性相中における固相のNd2Fe14B磁石相分散状態及びc軸配向状態と電磁振動条件の関係を把握する事で、Nd2Fe14B相が均一微細分散化かつc軸配向するメカニズムを明らかにし、異方性鋳造ネオジム磁石を創製することを目的としている。この成果により、高性能な異方性鋳造ネオジム磁石を社会に提供するだけに留まらず、様々な機能性を有する複合材料において電磁振動プロセスを用いた配向技術による高性能化が実現できる様になると考えている。
|
研究成果の概要 |
本研究では、「NdCu+Nd2Fe14B」合金を対象として、液相であるNdCu非磁性相中における固相のNd2Fe14B磁石相分散状態及びc軸配向状態と電磁振動条件の関係を把握する事で、Nd2Fe14B相が均一微細分散化かつc軸配向するメカニズムを明らかにし、最終的に異方性鋳造ネオジム磁石を創製することを目的として実験を行った。その結果、重希土類金属不使用で、残留磁化:0.8T、保磁力:1.0T程度の特性を出す事ができ、市販の異方性ネオジムボンド磁石並みの磁石と同等の特性が実現可能であることを見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において見出した鋳造のみによる異方性ネオジム磁石の作製は世界初であり、さらに均一微細分散化かつc軸配向するメカニズムを明らかすることで、様々な値を定量化する事ができ、特に固相のネオジム磁石相は非常に小さいエネルギーにて破砕する事が出来る事を見出した。このことは、今後様々なセミソリッドプロセスによる異方性磁石作製がが可能になる可能性を指し示すものである。
|