研究課題/領域番号 |
19K05116
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26060:金属生産および資源生産関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
鈴木 智也 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 主任研究員 (80748624)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 白金族金属 / 沈殿分離 / 湿式製錬 / 密度汎関数法 / 分子間相互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
Pdの分離精製は溶媒抽出法が主流であり、これを沈殿法で置き換え、従来プロセスをコンパクト化させるには、沈殿法の著しく低い金属選択性を克服する必要がある。我々は沈殿物である金属錯体の溶解度制御を駆使し、パラジウム選択性を発現させることを目指している。本研究では、Pd(II)のみを沈殿させるフルオロピリジンとPd(II)及びPt(IV)を沈殿させるヨードピリジンの性質に着目し、ハロゲノピリジンのPd(II)/Pt(IV)間における金属選択性の発現メカニズムを錯体化学的観点から明らかにし、金属錯体の溶解度制御に資する新規知見の取得を行う。
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研究成果の概要 |
パラジウム(II)(Pd(II))のみを沈殿させるフルオロピリジンとPd(II)及び白金(IV)(Pt(IV))を沈殿させるヨードピリジンの性質を、実験的、計算化学的アプローチにより検討し、ハロゲノピリジンのPd(II)/Pt(IV)間における金属選択性の発現メカニズムを研究した。メカニズム解析については、密度汎関数計算を利用し沈殿反応エネルギーを評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
白金族金属の分離精製は、溶媒抽出法が主に利用されている。しかし、近年においては製品中の白金族金属濃度の低下や性能向上のための添加金属の影響により、従来の分離手法では対応できないケースが増えてきている。それ故、従来プロセスよりも簡便でありながら、極めて高い選択性でPdを分離可能な沈殿剤の開発を行った。また、高性能な沈殿剤を開発する上で、Pdと沈殿剤の反応メカニズムに関する知見は、沈殿剤の設計や分離条件の設定等において極めて重要となるため、本研究においては沈殿反応のモデリングにも取り組んだ
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