研究課題/領域番号 |
19K05216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28030:ナノ材料科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
岩崎 智宏 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (50295721)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 磁性ナノ粒子 / 誘導加熱 / 磁気ハイパーサーミア / フェライト |
研究開始時の研究の概要 |
実用化が期待されているがん温熱療法(磁気ハイパーサーミア)を実現するためには、発熱体である磁性ナノ粒子の誘導加熱を制御する因子を明らかにする新しい理論を確立するとともに、最適な物性・特性をもつ磁性ナノ粒子を設計し、これを的確に合成する新規プロセスを構築しなければならない。とくに理論の確立では従来の理論で問題とされてきたナノ粒子の粒子径分布の考慮だけでなく、異分野の理論、すなわち移動現象論やコロイド科学、結晶学などの知見を融合する必要がある。本研究は研究代表者がこれまでに得た研究成果を基に、従来にない全く新しい発想で、磁気ハイパーサーミアの実現における大きな障害の解消を目指す。
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研究成果の概要 |
新たながん治療法である磁気ハイパーサーミアの実現に向け、新しい誘導加熱理論を構築するとともに、最適な磁性ナノ粒子を合成するために、磁性ナノ粒子の磁気異方性の指標である異方性定数と発熱量との関係に着目し、超常磁性ナノ粒子の双極子相互作用が誘導加熱に及ぼす影響について理論的および実験的な検討を行った。その結果、誘導加熱における重要な発熱メカニズムが明らかになり、新たな理論構築への指針を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在のがん治療法は、治療効果は大きいものの、治療時の患者への身体的・精神的負担が大きく、また、高額な治療費など、早急に改善すべき課題が残されている。新しいがん治療法の一つである温熱治療(磁気ハイパーサーミア)は、これらの問題の解決策の一つとして期待されている。本研究の成果は、磁気ハイパーサーミアの実現に向けて必要不可欠な誘導加熱の予測と治療に用いる発熱材料の合成に関する技術の進歩に寄与するものである。
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