研究課題/領域番号 |
19K05219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28030:ナノ材料科学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
飯嶋 益巳 東京農業大学, 応用生物科学部, 准教授 (40390728)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ナノバイオ / ナノ材料 / 生体分子 / 整列化 / 足場分子 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者はIgGとFc融合受容体のクラスター化および精密整列化を同時に行うバイオナノカプセル(BNC)足場技術を開発し、各種バイオセンシングの高感度化と低コスト化を可能にしたが、感度上昇効果が不十分な点やBNC生産の煩雑さ等の課題があった。そこで本研究では、BNC足場技術の改良、およびBNCの特性を進化させた新規足場分子の開発に取り組み、極微量の測定対象物質をワンステップで簡単・迅速に、超高感度に検出可能な技術開発を目指す。
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研究実績の概要 |
バイオセンシング技術の感度や特異性を高めるためには、ナノ界面でセンシング分子をクラスター化および精密整列化できる足場分子が重要な鍵となる。しかし、両者を同時に達成した技術例はなかった。研究代表者は、IgGとFc融合受容体のクラスター化および精密整列化を同時に行うことができる「バイオナノカプセル(BNC)足場技術」を開発し、各種バイオセンシングの高感度化と低コスト化を可能にしてきた。一方で、感度上昇効果が不十分な点や、BNC生産の煩雑さ等の課題もあった。そこで本研究では、BNC足場技術の改良、およびBNCの特性を進化させた新規足場分子の開発に取り組み、極微量の測定対象物質を、ワンステップで簡単・迅速に、超高感度に、安価に検出可能な技術開発を目指すこととした。将来的には、医療現場や食品工場等で実用できる測定キットへの展開が期待できると考えている。本年度は、ELISAおよびイムノスティック法において、足場分子・ZZタグ提示型BNC(ZZ-BNC)およびZZ-L膜を用いた各種検出法におけるさまざまな食物アレルゲン検出の高感度化について検討した。さらに、新規足場分子・DNA結合型BNCのDNA整列提示化による広範なリガンド検出の高感度化の応用を検討した。本技術は、本研究課題の基盤技術、さらに応用技術に繋がることから、その検討意義および重要性は高いと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ELISAおよびイムノスティック法を用いたさまざまな食物アレルゲンの検出では、特に間接法においてZZ-BNCによる各種抗原検出の高感度化効果が得られた。また、イムノスティック法では、ZZ-BNCを用いることで測定時間を1/5に短縮できることを見出した。引き続き、ダブルサンドイッチアッセイへの応用について、ZZ-BNCおよびZZ-L膜の高感度化効果について検討を進めている。また、新規足場分子・DNA結合型BNCを用いたDNA整列提示化ならびに広範なリガンド検出の高感度化については、QCM法における効果について検討を進めており、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
本年度得られた成果をもとに、ELISAおよびイムノスティック法、QCM法におけるZZ-BNCおよびZZ-L膜を用いたダブルサンドイッチイムノアッセイの最適化について検討を進め、抗原検出の高感度化ならびに簡便化を図る。さらに、QCM法を用いて、DNA結合型BNCによる広範なリガンド検出の高感度化の検討を進める。なお、これらの研究により得られた成果は、原著論文、学会、ホームページ等で幅広く発表する。
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